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一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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大人のための英文法(06/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第8章を扱う。

8. 進行形

 進行形とは’be +ing’で表される、<非進行:進行>というアスペクトを表す文法範疇を指す。

8.1. 進行形の本質的意味

 進行形は現在・過去・未来の基準時における(主語の)「活動」を表す。「主語の活動」と呼ぶのは以下のような用例から、単なる「動作」では不充分だからである。

  C.f. The milk is turning sour. 牛乳が酸敗しかけている。 →牛乳の「動作」とは言えない。
    It is raining hard. 大雨が降っている。 →主語(it)の「活動」ではない。

 このように進行形は<活動>を表す以上、用いられる動詞は「非状態的」でなければならない

   E.g. John is knowing the answer. ⇒× ジョンは答えを知っている。

8.2. 進行形の適用範囲

 進行形は特定の脈絡でしか使用できない。
   C.f. 以下の3つ目の進行形であるのに目的語が定性の限定詞を伴っていないため非文法的である。

  I enjoy music. :私は(普段)音楽を楽しんで聴く。
  I’m enjoying the/this music. :その/この音楽を楽しんで聴いているところだ。
  × I’m enjoying music. :?

 瞬時的動詞の進行形は反復を表す。

   E.g. John was tapping the window. ジョンは窓をコツコツ叩いていた。

 基準時と同時性を表すときの副詞語句は進行形と共起可能である。頻度の副詞語句のうち、alwaysおよびその類義語である(a)類は進行形との共起が可能で、sometimesおよびその類義語である(b)類は共起不可

   (a)類: always, constantly, regularly, every day, generally, usually, often, frequently, etc.
   (b)類: sometimes, occasionally, at times, now and then, rarely, seldom, hardly, never, ever, etc.
   E.g. He is taking a nap at the moment.

8.3. 進行形の用法

  (1) 基準時における活動の持続: 非状態的・非完結的動詞と共起した場合。  E.g. 〇 Mr Green is writing another book, but at the moment he is out playing golf.
  (2) 限られた時間帯に持続する活動: 非状態的・非完結的動詞がnow, at presentなどの副詞語句と共起した場合。  E.g. I’m going to work by bus now. 今はバスで会社通勤している[一時的反復:車が故障したので]
  (3) 動作の絶え間ない継続: alwaysないしその類義語と共起した場合。非難の意味を含みがちである(※常にそうとは限らない)。  E.g. He’s always asking silly questions. 彼はいつもくだらない質問ばかりしている。
  (4) 同時性: 2つ以上の事柄が同時に進行していることを表現する。進行形が主節と従属節、または等位節で用いられる場合が多い。過去進行形でより頻用される。  E.g. When children are doing nothing, they are doing mischief.

   子供が何もしていないときはいたずらをしているのだ。
  (5) 2つの行為の同一性: 「Aすることが即Bすることになる」という意味。A=Bという2つの行為の同一性を表す。  
  (6) 近接未来: 現在の計画・取決めで予期される未来の出来事

  (a)1人称主語の場合:<強い意志>を表すことが出来る

  (b)2人称主語の場合:<禁止>の力を持つ場合がある

  (c)3人称主語の場合:相手に対する<指示>・<命令>の意味を持ち得る
 

8.4. 進行形の特殊用法

  • 近接未来を表す進行形は、小説の地の文、後転移した現在(過去から見た未来)で用いられる。近接未来を表す過去進行形を使用すれば「計画を中止した」という意味を表す。
   E.g. I was coming to see you to-morrow; but now to-morrow you will come to see me.
  • soon, nE.g.t momentの後で用いられてその前の瞬間との対比を表し、「次の瞬間には、もう…していた」といった意味になる。
   E.g. In a moment she was greeting him.
  • 進行相に含意される<未完了>がより一層明示的になる。
   E.g. I was painting the table this morning. 今朝、テーブルにペンキを塗っていた。
     I painted the table this morning. 今朝、テーブルにペンキを塗った。
  • 状態的動詞の進行形:状態的動詞は<持続>の意味特徴を持つため通常、進行形を足らない。進行形を用いている場合、

     (i)別義の非状態的動詞として用いられている、

     (ii)推移的という統語特徴が加わっている、

     (iii)主語の<一時的な心理現象>を報告している、のいずれかの意図がある。
  (a) John is seeing a lot of Mary. ジョンは近頃メアリーと度々会っている。

 ※「見える」の意味ではない。
  (b) I’m already forgetting my French. もうフランス語を忘れかけている。
  (c) “I’m disappointed,” she said ruefully. “I was hoping that you had more ambitious than that.”

 他人には見えない<心理現象>が現在話し手の心の中で起こっていることを聞き手に伝える。
  • 進行相不定詞:定形動詞の時制を表すときと同じ時を指示する。過去進行相の不定詞は定形動詞の表すときよりも前のときを指す。「may, must, can ought to, had better, etc+進行相」の場合、「現在…している」の意味になる。
   E.g. He seems to be sleeping. 彼は眠っているようだ。
     I seem to have been reading all my life. 私は一生涯読書していたような気がする。
     He ought to be sitting by her bedside. 彼は(いま)彼女の枕元に座っているべきだ。
  • 進行形の命令文:常には利用できない。否定文の場合、when節やthenのような時間的な条件が加わった時にその使用が容易になる
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