はじめに
グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
参考図書として
を読んでいく。今日は第7章を扱う。
前回
7. 未来時を表す表現形式
英語には未来時制という文法範疇は存在しない。意味論的に未来時を表す表現が存在する。
(1) | 「will/shall+不定詞」: | He will leave tomorrow. | |
(2) | 「be going to+不定詞」: | He is going to leave tomorrow. | |
(3) | 現在進行形: | He is leaving tomorrow. | |
(4) | 「will/shall+進行相不定詞」: | He will be leaving tomorrow. | |
(5) | 「be to+不定詞」: | He is to leave tomorrow. | |
(6) | 現在時制: | He leaves tomorrow. |
これらはそれぞれ固有の意味を持つため、置き換えは不可能である。
7.1. will/shall
未来時を指すときには、必ず法的な意味合いを有する点に注意が必要である。
(1) | 1人称+will : | 主語の「意志」が意味に加わる。 | E.g. I’ll see you next week. 来週お目にかかりましょう。 | |
(2) | 2人称+will : | 軍隊式の命令を表す。will you ?:指図・命令を表す | E.g. You will leave immediately. すぐに立ち去ってもらいたい。 E.g. Come this way, will you? こちらへ来てくれませんか。 E.g. Will you be quiet! 静かにしてくれないか。 | |
(3) | 3人称+will : | 話し手の予測・保証を表す。 | E.g. It will rain tomorrow. 明日は雨でしょう。 E.g. He will be here soon. 彼は直に来ますよ。 |
7.2. 「be going to+不定詞」
典型的に略式体の会話で用い、3つの意味を成す。
(1) | 現在の行動: | 元来、進行形現在の意味であるが、現代英語では近接未来を表す方が多くなっている | |
(2) | (人称主語と共起して)決定済みの意図: | (a)1人称の場合:「強い決意」を表すこともある E.g. I’m going to play tennis this afternoon. 今日は午後からテニスをするつもりだ。 E.g. I’m going to get to the top if it kills me. たとえ死んだって頂点を極めるぞ。(b)2人称の場合:疑問文に用いて相手の<意図・計画>を尋ねる E.g. What are you going to be? 将来何になるつもりですか。 C.f. Will you give me a hand? :手伝ってくれますか?[そう意思決定せよ] C.f. Are you going to give me a hand? :手伝ってくれるのですか?[意思決定済なのね](c)3人称の場合:話し手が本人の<意志・計画>を予め承知していなければならない。 E.g. My son is going to be a doctor when he grows up.※「was going to」は果たされなかった<計画>を表す。 | |
(3) | (物・人間主語と共起して)現在の外的な徴候に基づいて「ある事象が起こりそうだ」という意味: | E.g. It’s going to be marvelous. 素敵なものになりそうだ[既にその徴候が発現している] |
「be going to」は未来指向の条件文中では通例使用できない:
E.g. | ・〇: | If you accept this job, you’ll never regret it. | |
E.g. | ・×: | If you accept this job, you’re going to regret it. | |
E.g. | ・〇: | We’re going to find ourselves in difficulty if we go on like this. |
2つ目では前提節の条件がまだ整っていないため、be going toが許容されない。3つ目は既に前提節が満たされている状況であるため、許容される。
7.3. 現在進行形
現在の計画・取決めによって予期される未来の出来事を表す。
E.g. The Smiths are coming this evening.
7.4. 「will/shall+進行相不定詞」
(1) | 未来の基準時における動作の進行 | |
(2) | 自然の成り行きによる出来事の発生 E.g. We will be stopping at Okayama and Shin-Kobe stations before reaching Shin-Osaka terminal. | |
(3) | 発話時における予測・推量(「今…しているだろう」) ※相手の「計画・予定」を尋ねる場合には、Will you be -ing?の方がそつがなく丁寧である。 |
7.5. 「be to+不定詞」
準法助動詞として機能する。
(1) | 取り決め: | 基本的な用法で、「…することになっている」という意味。 | E.g. We’re to be married in June. | |
(2) | 一方的な取り決め: | 取り決めが一方的になされることで<命令>の含意をもったもの。 | E.g. You are to do your homework before you watch TV. | |
(3) | 運命: | 神意による<一方的な取り決め> | E.g. He was never to see his wife again | |
(4) | 不可能: | 否定の受動不定詞の形式で「…する手筈になっていない」→「…することができない」の意になる | E.g. That is not to be denied. それは否定できない。 | |
(5) | 必要条件: | if節に用いられることで「…するためには」「…したいのであれば」という意を表す。 | E.g. But if I am to go, I must pack at once, for I have only half an hour. 私が行くとすれば、早速荷造りをしなければならない。後30分しかないのだから。 |
7.6. 現在時制
カレンダー・時間表などであらかじめ決定されているような事柄を「事実」として未来的な意味で用いる。
7.7. その他の表現
(1) | be about to: | 「これから…しようとしている」という意味。通例未来時を示す副詞語句を付けない。 | |
(2) | be on the point of -ing: | 「ちょうど…しようとしているところだ」と近接未来を強調する。人主語と共起する。 |