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一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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フランス語文法・その2(16/27)

16. 疑問形容詞・疑問代名詞

16.1 疑問形容詞

 疑問形容詞\mathrm{quel}(which, what)は修飾する名詞に性数一致する。

     
男性
女性
   単数
quel
quelle
   複数
quels
quelles

前置詞が\mathrm{quel}に先行する場合がある。

  E.g. De quel livre est-ce que vous parlez ?
    Pour quelle compagnie travaille-t-il ?

フランス語では前置詞は名詞の前に常に現れ、文末に現れることは無い。同様にフランス語の前置詞句は、英語では前置詞句が度々分離するが、分離することは無い。
\mathrm{quel}\mathrm{\hat{e}tre}の前で用いられるとき、英語で言う\mathrm{what}の意味で扱われる。

\mathrm{quel}+名詞からなる節が複合過去またはその他複合時制に先行し動詞が\mathrm{avoir}を伴う場合、もしその名詞が動詞の直接目的語であるならば過去時制は名詞に(性数)一致する。

  E.g. Quels films est-ce que tu as regardés ?
  Quelle chanson est-ce qu'il a jouée ?
  E.g. Quelle chanson est-ce qu'il a joué tout à l'heure ?

最後の例では\mathrm{chanson}が動詞に対応する主語であるから、性数一致していない。

\mathrm{quel}は感嘆符と共起することがあり、肯定か否定のいずれかの意味を持つ。

  E.g. Quelle catastrophe !
  Quels restaurants !

16.2 疑問代名詞lequel

 フランス語の疑問代名詞は性数一致する。

     
男性
女性
   単数
lequel
laquelle
   複数
lesquels
lesquelles
  E.g. Un de nos élèves est tombé malade.
  Lequel ?

\mathrm{lequel}からなる節が複合過去またはその他複合時制に先行し動詞が\mathrm{avoir}を伴う場合、もしその名詞が動詞の直接目的語であるならば過去時制は名詞に(性数)一致する。

  E.g. Elle a beaucoup de robes.
  La quelle a-t-elle mise ?

前置詞deおよびàは疑問代名詞と結合する。

  E.g. Nous allons à un pays étranger.
  Auquel ?

16.3 疑問代名詞who, whom, whatなど

 「誰が」が動詞の名詞であるとき、\mathrm{qui}を用いる。この場合、主語と動詞の倒置は起こらない。\mathrm{qui}の代わりに\mathrm{qui} \mathrm{est}-\mathrm{qui}を用いる場合がある。

  E.g. Qui habite dans cet immeuble ?
    Qui est-ce qui me demande au téléphone ?

動詞の目的語が「誰を/に」であるとき、\mathrm{qui}が疑問代名詞として用いられることがあり、その後に転置が続く。

  E.g. Qui voulez-vous voir ?

すべての文体で「誰を/に」が動詞の直接目的語であるとき、代わりに\mathrm{qui} \mathrm{est}-\mathrm{que}が用いられることがある。

  E.g. Qui est-ce que vous connaissez ici ?

動詞の主語としての「何が」は\mathrm{qu'est}-\mathrm{qui}で表現する。

  E.g. Qu'est-ce qui t'a fait mal ?

動詞の目的語としての「何が」は\mathrm{qu'est}-\mathrm{que}で表現する。\mathrm{qu'est}-\mathrm{que}の後では主語と動詞は倒置しない。格式体では文の主語が代名詞であるとならば、\mathrm{qu'est}-\mathrm{que}の代わりに\mathrm{que}が用いられることがある。

  E.g. Qu'est-ce que vous avez acheté ?
    Que désirez-vous ?

もし文の主語が名詞であるならば、\mathrm{qu'est}-\mathrm{que}の方が\mathrm{que}よりも良く使われる。

疑問代名詞の\mathrm{qui}は前置詞の前で用いられる。しかし前置詞の前に\mathrm{que}を用いる場合は、代わりに\mathrm{quoi}を用いる。

  E.g. À qui avez-vous demandé le chemin ?
    Sur qui peut-elle compter ?
    À quoi pensez-vous ?
    De quoi ont-ils besoin ?

16.4 その他

   
combien ?
いくつの/いくらの
   
comment ?
どうやって
   
depuis combien de temps ?
どのくらいの期間
   
depuis quand ?
いつから
   
lequel?laquelle?lesquel(le)s ?
どの
   
où ?
どこ
   
d'où ?
どこから
   
pouquoi ?
なぜ
   
quand ?
いつ
   
quel+名詞 ?
どの(名詞)

 これらの疑問形容詞は主語と動詞を反転させるか\mathrm{est}-\mathrm{ce}-\mathrm{que}と共に用いる。反転は格式体に特徴的である。非常に格式的な文体では名詞主語に反転させた代名詞と動詞が続く形態で記載する。

 \mathrm{qui}および\mathrm{pourquoi}を除くすべての疑問詞の後で、シンプルな場合((時制が単純未来、現在形や単純過去で主語動詞の後に直接・間接目的語が続かない場合。)である限りにおいてフランス語は代名詞無しでの主語と述語の転置を許容する。

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