「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年12月10日改訂)。

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体臭とどう戦うか?(8/9)

はじめに

2. 体臭の傾向と対策

2.8 ニンニク臭

  • ニンニク特有のにおい成分は血流に乗って全身に循環し、口臭だけでなく体臭の原因になる。
  • ニンニクに含まれるアリインという含硫黄有機化合物は、ニンニクで細胞が破壊されると、酵素により分解されアリシンが生成される。
  • アリシンが体内で代謝されると、ジアリルジスルフィドやアリルメチルスルフィドに変化する。
  • ボランティアに焼きニンニクを摂取させたときの呼気および皮膚から放散されたアリルメチルスルフィドの経時変化を調べた。すると、アリルメチルスルフィドは、皮膚からも皮膚ガスとして排出され、呼気よりも遅れてピークを示し、また放散が長く持続した。放散は24時間後でも認められたため、ニンニク臭は食べ過ぎると翌日以降も続くと言える。
  • ニンニク臭は、上半身(特に項部、胸部、背部、上腕部や前腕部)から放散されやすい。
2.8.2 ニンニク臭の対策
  • ニンニク臭の対策には
     ①牛乳を摂取すること、
     ②ポリフェノールを摂取すること
    がある。
  • 牛乳を摂取することで、カゼイン*1が、ジアリルジスルフィドなどのにおい物質を吸着するためだと考えられている。皮膚放散量も抑制され、速やかに減衰することも分かっている。呼気対策にはニンニク摂取後が良いが、大衆対策には摂取前後のいずれでも良い。
  • ポリフェノールは抗酸化作用が強く、加齢臭の原因であるtrans-2-ノナネールを抑制するうえ、ニンニク臭に対しても抑制効果があることが判明している*2ポリフェノールは、ジアリルジスルフィドやアリルメチルスルフィドのいずれにも反応性を有するようである。
  • ニンニク臭の原因である皮膚ガスは血液由来であるため、体内から生成・放散を抑制するのが有効で、逆に皮膚表面を洗っても落ちない。

2.9 酒臭

  • 「酒くささ」も皮膚ガスの影響で、アセトアルデヒドがその原因である。アセトアルデヒドは、呼気のみならず血液由来で皮膚からも放散される。
  • エタノールから分解されたアセトアルデヒドの分解が追いつかなくなると、血中への流出速度が増加し、血液から放散される。
  • 飲酒後のエタノール放散は、呼気・皮膚ともに飲酒直後から急激に放散量が増大し、呼気からは30分ほどで急激に減少したが、皮膚ガスは元帥が緩やかで、10時間以上続く。アセトアルデヒドの放散量は飲酒から30分後にピークを迎え、エタノールと同様に呼気からは急激に減衰し、皮膚からは緩やかに減少した。
  • 二日酔いによる酒臭さは、発汗では限定的で、ウコンの摂取が有効である。

(続く)

*1:牛乳に含まれるたんぱく質の中で80%を占める。

*2:反応機構はまだ知られていない。

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