以下の書籍を参考に、改めて微分積分を復習していく。
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6. 1変数関数の積分
6.2 定積分の性質
定積分の性質 関数

は
区間![I=[a,b]](https://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chl=I%3D%5Ba%2Cb%5D)
において
積分可能だとする。このとき以下が成り立つ:(1)

に対して
(2)
ならば
(3)
ならば
特に
ならば
(4)
(
が定数関数ならば明らかである。
が定数関数でないならば、
で最大値
および最小値
を取る。
であるから、
の連続性より
が得られるから、
が成立する。したがって中間値の定理より
が得られる。
)
は閉区間
で積分可能な関数とする。
を1つ定めて
に対する積分
を定義する。これに対し以下が成り立つ。
(

(1)

は
有界であるから、

が成り立つ。したがって
が成立する。同様に
ならば
が成立するから
が得られる。したがって
は
で連続である。
次に
のとき
である。積分に関する平均値の定理から
が成り立つ。したがって
が成り立ち、
の連続性から
である。

)
以上の定理から、一般に区間
で定義された関数
が与えられたとき、
を導関数とする関数
を
の原始関数という。
原始関数が存在するとき、加法的定数を除き一意に定まる。すなわちある1つの原始関数を
とすれば任意の原始関数
は
で表される。これは
から得られる。これは
を表すことができることを意味する。この
を積分定数という。したがって
[に対して
となる。すなわち
の原始関数に積分定数を加えたものを
の不定積分といい、
で表す。