今日のまとめ
- 陰関数定理を満たすような関数が級だった場合の2階微分を求めます。
11. 陰関数定理と逆写像定理
11.3 陰関数定理
開集合および級関数に対して、において
が成立すると仮定する。このときの陰関数定理は以下のとおりであった。
陰関数定理 を空でない開集合、またを級関数とする。が
を満たすならば、が存在して以下が成り立つ。
- 。このときと書くと、を満たすようなはの中でグラフの形にかけ、特にが成り立つ。
- は級であり、が成り立つ。
- がならばも級である。
ここでが級だった場合の陰関数の2回微分を考える。
( が級ならば、も級であり、の両辺をに関して微分することで、
を得る。この両辺をもう1度に関して微分することで、仮定よりであることに注意して、
を得る。ここにより
であり、これを代入することで、
を得る。 )