久々に統計学を勉強したく、統計検定の受験を検討中。。そこで、
を勉強します。この本は、その主旨から記述が淡泊なので、行間を埋めていきながら勉強します。
今回は、第3章から4章まで(第1~2章は特筆するものがなかったので省略)。
3章 分布の特性値
特性値の性質
- 確率変数および実数について、
- 独立な確率変数について、
- 確率変数および実数について、
- 確率変数について、
まず、確率変数およびについて、それぞれの確率変数の確率密度関数を、これらの結合確率密度関数をとして、
を得る。
次に、が独立だと仮定する。このとき、2つの確率変数の積の確率分布関数をとおくと、仮定から
が成り立つ。したがって、
である。
また、確率変数および実数について、定義から、
が成り立つ。
さらに、以降すべて複号同順として、
が成り立つ。
次に、確率変数のを与えた下でのの条件付き期待値について、に関する期待値を表す期待値の演算子をとして、
が成立する。
また
を示す。示すべき等式の右辺について、
である。これらの等式を辺々足し合わせることで、
が得られる。)
4章 変数変換
確率変数の確率密度関数とする。このとき、を1対1の関数として確率変数の確率密度関数を考える。まず分布関数を考えると、
である。この両辺をについて微分することで、
である。ここで、とおけば、であり、
であるから、これを代入することで、
を得る。
4.1 例1を自分で解いてみる
確率変数の確率密度関数をとして確率変数の確率密度関数をとする。
である。は1対1ではないから、対称性よりのみを考えて倍すればよく、したがって、
である。
2つの独立な確率変数について、
という変換を考え、の分布を考える。このとき、であるから、ヤコビアンは、
である。
の確率密度関数をそれぞれとすれば、独立性から、その結合密度関数であることに注意すると、であるから、
を得る。