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一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。目下、データ分析・語学に力点を置いています。今月(2022年10月)からは多忙につき、日々の投稿数を減らします。

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大人のための英文法(23/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第29章を扱う。

29. 否定

 否定はさまざまな品詞にまたがって現れる。

29.1 否定の分類

 否定は大きく2つに分けられる:

   (1) 文否定: 文の陳述全体が偽だと表明するもの。
   (2) 構成素否定: 文中の特定の構成素のみを否定するもの。
  Ex. John isn't American.
    =It is not so that John is American.
  Ex. John decided [not to pay taxes this year].
29.1.1 否定辞の種類

 否定辞*1の中で最も一般的なのは\mathrm{not}である。ほかに\mathrm{no}(およびその複合語)、\mathrm{neither},\mathrm{never},\mathrm{none}などがある。
 これに加え、否定の意味を含んだ準否定辞がある:

   (1) \mathrm{seldom}/\mathrm{rarely} =not\ \mathrm{often}
   (2) \mathrm{scarcely}/\mathrm{hardly} =\mathrm{almost}\ not
   (3) \mathrm{little} =not\ \mathrm{much}
   (4) \mathrm{few} =not\ \mathrm{many}

29.2 文否定

 文否定には5つの統語的特徴がある。

  (1) \mathrm{it\ is\ not\ so\ that\ ...}によってパラフレーズできる。
  (2) 肯定の付加疑問文が付く。
    Ex. You don't like cats, do you?
  (3) \mathrm{neither}文を付加することができる。
    Ex. John will not come, and neither\ will Mary.
  (4) 否定語句が文頭にでると、主語・助動詞の倒置が起きる。
    Ex. Not until yesterday did he change his mind.
  (5) 否定を強める\mathrm{not\ even}付加が可能である。
    Ex. Writers will not accept anything, not\ even suggestions.
29.2.1 否定極性項目

 否定の作用域に特徴的に表れる語句(E.g. yet, any, at all)を否定極性項目という。[tex;\mathrm{not}]の前に置くことができないため、主語に否定辞を義務的に編入する。

   E.g. No one came.
   × Any one didn’t come.
29.2.2 否定辞編入

 \mathrm{ever},\mathrm{anything},\mathrm{anybody},\mathrm{either}などの左側に否定辞がある場合、否定辞編入によって\mathrm{never},\mathrm{nothing},\mathrm{nobody},\mathrm{neither}として表層構造に現れる。

   E.g. We haven't had any lunch.
     =We've had no lunch.

 否定辞編入による文(例における前者)よりも、not+否定極性項目(例における後者)の方が略式的である。

29.2.2 否定形の主語

 否定極性項目を\mathrm{not}の前に置くことはできないため、その場合、主語に否定辞が義務的に編入される。

   E.g. No one came.
     × Any one didn't come.
   E.g. Nothing came of it.
     × Anything didn't come of it.

29.3 構成素否定

 構成素否定には5つの統語的特徴がある。

  (1) \mathrm{it\ is\ not\ so\ that\ ...}によってパラフレーズできない。
    Ex. 〇 I bought it [for nothing].

×: It is not so that I bought it for nothing.
  (2) 否定の付加疑問文が付く。
    Ex. He came home [in no time], didn't he?
  (3) \mathrm{neither}ではなく\mathrm{and\ so}/\mathrm{and}...\mathrm{too}を付加できる。
    Ex. John is [unhappy], and so is Mary.
  (4) 否定語句が文頭に会っても、主語・助動詞の倒置が生じない。
    Ex. [In not many years,] Christmas will fall on a Sunday.
  (5) \mathrm{not\ even}付加が不可能で\mathrm{even}が付加される。
    Ex. [Not long ago] there was some snow, even in Florida.

29.4 構成素否定と文否定の例文比較

   E.g. I [didn't ilsten] to some of the speakers.
     =講演者のうちの何人かの話を聞かなかった。
     [I didn't ilsten to any of the speakers.]
     =全講演者の話を聞かなかった。
   E.g. He is [no fool].
     =彼は馬鹿どころではない。[天才だ]
     [He isn't fool].
     =彼は馬鹿ではない。[とはいえ賢いとは限らない。]
29.4.1 補足:'s notとisn'tの違い

 Sweet(1891)*2

   E.g. He isn't a fool. =I deny that he is a fool.
     He's not a fool. =I assert that he is the opposite of a fool.

という比較で説明している。このため、[n't]と母音を落として発音しているisn't型よりも[nɔt]と発音する's not型の方が否定性が明確に現れる。

29.5 数量詞と否定

 「否定辞→数量詞」の場合は文否定、「数量詞→否定辞」の場合は構成素否定として捉えられる。

   E.g. Many arrows [did not hit the target].
     =的に当たらなかった矢は多かった。
     The target wasn't hit by many arrows.
     =的には多くの矢は当たらなかった。
29.5.1 部分否定

 学校文法で言う「部分否定」は文否定の一種で、全体性を意味する語(E.g. both, all)や数量詞(とその類義語)が否定の作用域中の焦点となり「全部でない」という意味になる場合を指す。

   E.g. He doesn't speak from notes very often.
     I don't know all of them.

29.6 その他の問題

 意見・推測を表す動詞(believe, fancy)を用いるとき、従属節を否定する場合でも主節にnotを置く場合が通例である。そのため以下の例は2つの意味で曖昧である:

   E.g. I don't think it's a good idea.
     [主節を否定]=それは名案である、とは考えない。
     [従属節を否定]=それは名案ではないと思う。
29.6.1 累積否定

 古代英語や中世英語、現代英語でもロンドンの下町言葉(cockney)や米国での黒人英語において二重、三重に否定を繰り返すことが普通である(であった)。

   E.g. No one never said nothin'.
     =誰も何も言わなかった。

*1:否定の意味を表す標識。

*2:Sweet, H.(1891, 1898) A New English Grammar, 2 vols., Clarendon Press, Oxford P.126

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