- 1.今日のポイント
- 2. マーケット指標
- 3. ニュース(1):【独ロ】ドイツにとってのロシアとは?
- 4. ニュース(2):【トルコ】「良いニュースがある」と大統領が発言へ
- 5. ニュース(3):【北朝鮮】党大会を来年1月に開催へ
- 6. ニュース(4):【日本】中国に対する姿勢に諸外国から注目が集まる
1.今日のポイント
(1)【独ロ】ドイツにとってのロシアとは?
(2)【トルコ】「良いニュースがある」と大統領が発言へ
(3)【北朝鮮】党大会を来年1月に開催へ
(4)【日本】中国に対する姿勢に諸外国から注目が集まる
2. マーケット指標
指数 | 前日終値 | 増減値 | 増減率 | 日付 |
---|---|---|---|---|
日本 | ||||
日経平均 | 23,096.75 |
▲192.61 |
▲0.83% |
17日終値 |
TOPIX | 1,609.82 |
▲13.56 |
▲0.84% |
17日終値 |
JASDAQ | 165.24 |
▲1.03 |
▲0.62%% |
17日終値 |
東証マザーズ | 1,051.08 |
1.18 |
0.11% |
17日終値 |
日本国債10年物 | 0.039 |
▲0.003 |
▲6.10% |
17日終値 |
米国 | ||||
ダウ平均 | 27,844.91 |
▲86.11 |
▲0.309% |
17日終値 |
S&P500 | 3,381.99 |
9.14 |
0.271% |
17日終値 |
NASDAQ | 11,129.73 |
110.42 |
1.00% |
17日終値 |
SOX指数 | 2,227.61 |
26.8 |
1.21% |
17日終値 |
米国債10年物 | 0.692 |
▲0.017 |
▲2.47% |
14日終値 |
欧州・アジア | ||||
英FTSE100 | 6,127.44 |
37.44 |
0.613% |
17日終値 |
独DAX | 12,920.66 |
19.32 |
0.15% |
17日終値 |
上海総合指数 | 3,438.8 |
78.7 |
2.32% |
17日終値 |
印SENSEX30 | 38,050.78 |
173.44 |
0.457% |
17日終値 |
外国為替 | ||||
USDJPY | 106.03 |
0.04 |
0.03% |
18日 06:27:30 |
EURJPY | 125.88 |
0.08 |
0.06% |
18日 06:27:56 |
EURUSD | 1.1871 |
0.0002 |
0.02% |
18日 06:28:14 |
コモディティ・その他 | ||||
原油先物(WTI) | 42.80 |
0.79 |
1.88% |
17日終値 |
原油先物(Brent) | 45.27 |
0.00 |
0.00% |
17日終値 |
金先物(COMEX) | 1,993.85 |
44.05 |
2.26% |
17日終値 |
銅先物(COMEX) | 2.9080 |
0.0490 |
1.71% |
17日終値 |
BTCJPY(bitFlyer) | 1,306,263 |
40,880 |
3.23% |
18日 06:29:36 |
3. ニュース(1):【独ロ】ドイツにとってのロシアとは?
- ロシアにとってドイツとは最大規模の乳(製品)供給者である
- Covid-19を受けた制裁下でドイツは乳製品への投資をさらに拡大しつつある
(1) 知っておきたいこと
ドイツにとってロシアは巨大な(エマージング・)マーケットとして機能してきたという歴史がある。過去に書いたように、シーメンスはその創業後に一挙に拡大できたのも、ロシアからの長距離電信網敷設という巨大事業を受注できたからであった。
ロスネフチの取締役会長にシュレーダー前首相が就任していることも示すように、お互いがお互いを利用しあっている訳である。これに対して如何に米国が反応するのかに注目したい。
(2) まとめ
- ドイツにとってロシアは巨大なエマージング・マーケットとして機能してきた
- 米国が両者の関係に新たな制裁を加えるのかに注目すべきだ
4. ニュース(2):【トルコ】「良いニュースがある」と大統領が発言へ
(1) 知っておきたいこと
トルコを巡っては米国との経済的対立もあって、不況に喘いできた。直近には通貨防衛策としてトルコ中央銀行が政策金利を異常に上昇させており、それが解消されない限り、リラが動くはずもない。他方で、そもそも何に対して突如防衛しなければならなかったのか、という問いもある。すなわち現在リラ高ということは誰か(といっても中央銀行であろうが)がリラを買っているということを意味する。それは外国からのトルコ買いを防ぐという意味があるのだが、それが今回の公表事物であるとも考えられるのである。そうだとするならば、天然ガスを巡る事由であってもそれは合点がいく。
現在、トルコは周辺国に軍を派遣するなど軍事的プレゼンスを高めている。その動きに注視しておきたい。
(2) まとめ
- トルコは現在、異常なトルコ高を演出している
- エルドアンの発表に注目しよう
5. ニュース(3):【北朝鮮】党大会を来年1月に開催へ
- 朝鮮労働党の機関紙である労働新聞が来年1月に党の最高指導機関と位置づける党大会の実施を公表した
- 2016年5月以来となる同大会ではCovid-19を受けた深刻な状況の中で新たな指導が行われると見られている
(1) 知っておきたいこと
米陸軍は報告書として北朝鮮の大量破壊兵器について公表している*1。その中では炭疽菌を弾道に搭載したミサイルを韓国や日本、米国に発射し得ると主張している。シリアをはじめとして化学兵器・生物兵器と北朝鮮との関係を無視することは出来ない。また米国で2001年に炭疽菌が起こった時の慌て具合を思い出せば、その脅威は言うまでもない。すなわち、化学・生物兵器と北朝鮮がセットで議論され始めたら、本当に北朝鮮情勢が進展する可能性があるということだ。
今のところ、この大会で体制転換といった本当の意味で大きな事態が起こるとは考え難い。しかし4年以上ぶりに党大会が行われることには一応注目しておきたい。
6. ニュース(4):【日本】中国に対する姿勢に諸外国から注目が集まる
- 冷戦時代から欧州とは違い東アジアは実際の戦争リスクが横たわってきた
- 現在、中国の安全保障面での脅威が増大しているにもかかわらず米国の同盟国としての地位が危ぶまれている
(1) 知っておきたいこと
こうした認識が欧州にとっての基本だと思うべきである。すなわち、
- 東アジア情勢は緊迫している
- 米中の対立はかつてない深刻なものである
- 米中の関係に対して日本のスタンスが今一つ曖昧である
古い理論ではあるが、「戦争の経済学」において戦争経済が演出されるときの要件の一つとして「実際の戦争現場が地理的に離れていること」を挙げている。戦火が及ばないことに意味があるということだ。無論、今ではテロなど距離的に遠くとも影響を及ぼすような事態は多いので一概には言い難いが、それでもかつての第一次世界大戦でわが国が債権国になったことを考えれば、さもありなん、という訳だ。
それだけではない。欧州、とくにフランスが対中国テクノロジー姿勢を表明している中で、日本がそれに乗らないということになれば、日本は西洋とは違う国という扱いになりかねない。そうすれば必然、中国(共産党)に近づく議論が出てくる可能性がある。そう上手くいくのだろうか?
(2) まとめ
- 欧州にとっては東アジアの争乱は対岸の火事という側面がある
- 欧米が腹の底で日本を同盟国として認めることとなるのか問題になり得る