- 1.今日のポイント
- 2. マーケット指標
- 3. ニュース(1):【英中】英国企業は上海に存続へ
- 4. ニュース(2):【中東】ドイツがトルコおよびギリシャ各国による海事演習を停止するよう声明
- 5. ニュース(3):【中国】欧米が許さないのは“中国流”
- 6. ニュース(4):【日本】IT人材会社が仲介する技術者経歴を偽装か
1.今日のポイント
(1)【英中】英国企業は上海に存続へ
(2)【中東】ドイツがトルコおよびギリシャ各国による海事演習を停止するよう声明
(3)【中国】欧米が許さないのは“中国流”
(4)【日本】IT人材会社が仲介する技術者経歴を偽装か
2. マーケット指標
指数 | 前日終値 | 増減値 | 増減率 | 日付 |
---|---|---|---|---|
日本 | ||||
日経平均 | 23,290.86 |
▲5.91 |
▲0.0254% |
26日終値 |
TOPIX | 1,624.48 |
▲0.75 |
▲0.0462% |
26日終値 |
JASDAQ | 167.54 |
0.07 |
0.0418% |
26日終値 |
東証マザーズ | 1,150.19 |
16.97 |
1.49% |
26日終値 |
日本国債10年物 | 0.039 |
▲0.003 |
▲7.14% |
26日終値 |
米国 | ||||
ダウ平均 | 28,331.92 |
83.48 |
0.295% |
26日終値 |
S&P500 | 3,478.73 |
35.11 |
1.01% |
26日終値 |
NASDAQ | 11,665.06 |
198.59 |
1.73% |
26日終値 |
SOX指数 | 2,250.23 |
7.17 |
0.319% |
26日終値 |
米国債10年物 | 0.688 |
0.006 |
0.94% |
26日終値 |
欧州・アジア | ||||
英FTSE100 | 6,045.6 |
8.6 |
0.142% |
26日終値 |
独DAX | 13,190.15 |
128.53 |
0.979% |
26日終値 |
上海総合指数 | 3,329.74 |
▲43.84 |
▲1.31% |
26日終値 |
印SENSEX30 | 39,073.92 |
230.04 |
0.59% |
26日終値 |
外国為替 | ||||
USDJPY | 105.98 |
0.00 |
0.00% |
27日 06:35:21 |
EURJPY | 125.40 |
0.04 |
0.03% |
27日 06:35:21 |
EURUSD | 1.1832 |
0.0003 |
0.02% |
27日 06:35:33 |
コモディティ・その他 | ||||
原油先物(WTI) | 43.42 |
0.07 |
0.16% |
26日終値 |
原油先物(Brent) | 46.29 |
0.09 |
0.19% |
26日終値 |
金先物(COMEX) | 1,962.40 |
39.30 |
2.04% |
26日終値 |
銅先物(COMEX) | 2.9770 |
0.0430 |
1.47% |
26日終値 |
BTCJPY(bitFlyer) | 1,216,528 |
▲234 |
▲0.02% |
27日 00:01:35 |
3. ニュース(1):【英中】英国企業は上海に存続へ
- 上海が英国にとって投資の最終目的地であり続けることをトム・シンプソン中英ビジネスカウンシル代表が表明した
- 今年1月6月までで英国から上海への投資は8,700万ドルに上った
(1) 知っておきたいこと
歴史を振り返ると、英国による中国進出は香港、そして上海が重要な拠点であり続けてきた。香港が今やその対象として外れつつある以上、英国にとって上海は最も重要なパートナーになる。それを改めて強調していることが興味深い。他方で、これは英国(ひいては他国もそうであろうが)が中国を一つとして見ていないことを如実に表している。すなわち中国という国家ではなく、上海、香港(これは無論当然なのだが)、北京など地域ごとに見ていることを改めて認識できる。
米国による駆逐艦の派遣に対して中国は反発を見せている*1。米中対立が喫緊の課題として取りざたされている。確かにそれは最もインパクトのある、また最も大きなトレンドではあるが、別の目線としてそうした間隙を縫って欧州は欧州で自らの利益を得るべく中国にアプローチしていることを忘れてはならない。
(2) まとめ
- 英国にとって中国といえば上海こそが最も重要な拠点である
- 中国を巡って各国がその国益を得るべく動いている
4. ニュース(2):【中東】ドイツがトルコおよびギリシャ各国による海事演習を停止するよう声明
- ドイツ外務省はトルコ・ギリシャ双方の軍事演習について壊滅的な結果をもたらし得るために止めるべきと表明した
- トルコは来週にも実弾を用いた軍事演習を行うと公表している
(1) 知っておきたいこと
これ自体は過去にも取り上げたのであるが、ここではドイツによる対中東施策に注目すべく取り上げている。このようにトルコとギリシャの対立については牽制を掛けている。米国もまた対話を実施すべきだと表明している*2。このようにトルコの動きは欧米から見れば望ましくないものとして見られているのだ。これに対して、イランに関して、ドイツのインテリジェンス機関が更なる武器輸出制裁を掛けるべきという姿勢を暗示しているのだ*3。
すなわち中東情勢について言えば、イランの方が優先すべき懸案だという考えを欧米は持っているのであって、トルコとギリシャの対立は早々に終結することになる(ただし、「一時的な」ではあるが)。
(2) まとめ
- 確かにトルコとギリシャの対立は深まっており、欧州諸国も懸念を表明している
- とはいえ、中東全体で見ると、欧米の注目はむしろイラン情勢にあるようだ
5. ニュース(3):【中国】欧米が許さないのは“中国流”
- 「中国のジャック・ラカン」と呼ばれるHuo Datongは10年以上電話でしか診療を行なっていない
- 同人による治療理論は中国でもあまり知られておらず、知る人ぞ知るという状態にある
(1) 知っておきたいこと
ジャック・ラカンといえば、フロイト流の精神分析を批判的に継承し、ラカン派と呼ばれる一大潮流を生んだフランスの精神分析学者である。今回話題になっているHuo Datongもその流派を学んだ一派ではあるものの、それを独自のものとして継承している。
わが国や中国が欧米の、場合によっては日本の製品をリバース・エンジニアリングして類似はしているものの独自の製品を造り(創り)出すことを繰り返してきた。これは欧米からしてみれば、憤慨すべきもののようだ。いかに新しいものを造っても模倣され、しかもより性能の良いものを生み出す。それでいて、蓄財してしまいマネーの還流もない。これこそが(東)アジア圏と欧米が争う絶対的な理由なのである。
(2) まとめ
- 中国は欧米、日本から学んだ技術を学び独自の製品を造り出す、かつての日本と同様のやり方で大きくなってきた
- それこそが欧米が東アジア圏を攻撃する理由の一つである
6. ニュース(4):【日本】IT人材会社が仲介する技術者経歴を偽装か
- IT人材会社スカイテックが紹介する人材の経歴が詐称されていたことが判明した
- 技術者の大半は中国人で経験が豊富なように装っていた
(1) 知っておきたいこと
日本企業は中国子会社でのIT情報の取り扱いや本社のIT情報を中国企業へと(最終的に)アウトソースしてきた。すなわちその情報はほとんど中国へと流れてきたのだった。今度は(素人)技術者を日本へと流し、技術を取得して中国へと持ち帰るという行動を行なっていることがこれで判明した。この意味で、中国とはビジネスをできるような相手ではないことがあらためて判明した。
今、安倍政権の次は親中派になる可能性が取り沙汰されている。それがこうした動きで釘を刺される格好となってしまった。日中関係は厳しい局面に立たされている。
(2) まとめ
- 中国による日本企業の技術取得が主目的である
- 日中関係は厳しい局面にある
*1:Beijing claims it has warned a US destroyer in South China Sea after missile launch | South China Morning Post参照。
*2:US calls on Greece, Turkey to engage in dialogue over east Med tension - Turkey News参照。
*3:More German intel confirms Iran seeks weapons of mass destruction - The Jerusalem Post参照。