「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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英文ライティングのルール(14/X)


 英語の書き方を学ぶべく、

を順々に読んでいく。
 今回からは「英語ライティングルールブック第3版」を読んでいく。*1

5. 良い英文の条件

  • 正しい文法を用いていること
  • 句読法に正しく則っていること(\mathrm{punctuation})
  • 適切な表現を用いていること
  • 良い文章を書くこと

5.1 正しい文法を用いること

  (1) 冠詞 必要な箇所に冠詞を忘れていないか
  (2) 名詞の単複 単数形・複数形を正しく使い分けているか
  (3) 先行詞と代名詞 受ける代名詞が人称、単複で一致しているか
  (4) 代名詞の格 適切な格を用いているか
  (5) 動詞の活用変化 主語の人称、単複、時制に合った活用形になっているか
  (6) 二重否定の回避 分かりにくい二重否定を使っていないか
  (7) 受動態 不必要に受動態を用いていないか
  (8) 時制の一致 主節と従属節で時制が正しく一致しているか

5.2 句読法

  (1) 文末の句読記号 文末は必ずピリオド・疑問符・感嘆符で終わらせる
  (2) カンマの使い過ぎ 可能な限りカンマを減らす
  (3) コロンとセミコロンの混用 コロンとセミコロンを適切に使い分ける
  (4) 括弧類の使用法 丸括弧と鍵括弧を正しく使い分ける
  (5) 引用符の使い分け ダブル・クォーテーションとシングル・クォーテーションを正しく使い分ける。
  (6) 日本語独自の記号の回避 日本語独自の句読記号を用いない。

5.3 適切な表現を選んで書く

  (1) ネイティブにとって自然な表現 文法的ではあるものの、ネイティブであれば実際には用いない表現を避ける。
  (2) 日本語的発想からの脱却 日本語的発想をそのまま翻訳した文章では、意図した意味にならない場合がある。

5.4 良い文章を書くこと

  (1) 読み手や目的に合わせる 読み手や目的に合わせてふさわしい表現を用いる
  (2) 読み手が必要な情報を探しやすい 読み手の視点に立ち、重要な情報へのアクセスがしやすいようにする
  (3) 適切なフォーマットを用いる レターヘッドの有無やインデントの入れ方などの形式を選ぶ
  (4) 書式や表現に一貫性を持たせる 書式や表現を一貫させる
  (5) 具体的な説明を心掛ける 曖昧な表現は嫌われるため、具体的に明示する
  (6) 同じ表現の繰り返しを避ける 同じ単語や表現を繰り返すと書き手が稚拙さであると解釈される。強調以外では類義表現を用いる
  (7) 文章を推敲する 文章を書くときは複数のパターンを考え比較することで、良い文章になると共に良い文章を書く力が養われる
  (8) ビジネス\mathrm{E}メールはフォーマルにしすぎない ビジネスであってもメールはカジュアルまたはセミフォーマルが丁度よい

6. 文法

6.1 前置詞

6.1.1 atの用法

 \mathrm{at}の基本的な用法は、場所や時などにおけるある一点である。

  (1) 位置 比較的狭い場所を「点」「目標」として捉える。
  (2) 時 時の中で「点」として捉えられる「時刻」を表す*2
  (3) 状態 気分や進行中の活動など、人や物の状態を表す。
  (4) 感情の原因 感情を表す動詞・形容詞と共にコロケーション*3として用いる。
  (5) 割合 価格・速度・距離などを表す。
  (6) 方向 「…に向かって」と方向、目標を表す。
E.g. (1) We arrived at the station in the morning.
    Our factory is located at the top of a hill.
  (2) The earliest flight departs at 8:00a.m.
  (3) I just don't feel at ease in this room.
    He was still at work when I called him.
  (4) I was surprised at his sudden visit.
    I was quite amazed at what I saw.
  (5) We decided to set the price at $10 each.
    This train travels at 320 kilometers per hour.
    Put a mark on the paper at every two centimeters.
  (6) I looked at the clock just before I left my office.
    We're aiming at $50,000 in sales next month.
6.1.2 byの用法

 \mathrm{by}の基本的な用法は、…の側にである。しかしここから派生した用法の方がより頻用される。

  (1) 位置 「すぐそばで」という意味で、\mathrm{near}よりも接近した地点を指して使う。
  (2) 時 「…まで」という意味で期限を表す*4
  (3) 差 「…の差で」という意味で用いられる。
  (4) 手段・方法 「…によって」という意味で、\mathrm{by}の最も一般的な用法である。
  (5) 基準 判断の基準や単位を表す。
E.g. (1) I lived by the sea for a few years.
    I walked by Mike, but he didn't say anything.
  (2) I really need to finish the paper by Monday.
  (3) He won the election by a great majority.
    I arrived at the factory before him by a few minutes.
  (4) We can solve the problem by doing this.
    Please send it by fax.
    What do you mean bythat?
  (5) A tree is known by its fruits.
    Meat is sold by the pound at that store.

*1:"The Element of Style"の最終章は後日にまとめる。

*2:inはより広い範囲を示す。

*3:「よく一緒に使われる単語の組み合わせ」のこと。たとえば「『濃い』『薄い』茶」や"'strong' tea, 'weak' tea"といったものである。

*4:till,untilと混同しないこと。これらは継続して何かが起こっていることを表す。たとえば以下を比較せよ。

 E.g. We will be here till[untill] six. (6時までここにいるつもりだ。)

 E.g. We will be here by six.(6時までにはここにいる(=来る、行く)つもりだ。)

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