英語の書き方を学ぶべく、
を順々に読んでいく。
今回は「The Element of Style」を読んでいく。
4. よく間違えられる語・表現
- ここで取り上げている語や表現は、悪い英語ではなく、不注意な書き方のありふれたものである。
- people 多くの意味を持つ語である。は政治的な意味を持ち、と混同しないこと。
- personalize 大げさな語であり、時々悪い考えをもたらす。散文をせず、分かりやすく綺麗なものとすること。
E.g. | × | a highly personalized affair | ||
→ | 〇 | a highly personal affair | ||
E.g. | × | Personalize you stationary | ||
→ | 〇 | Design a letterhead |
- personally 時折不要である。
E.g. | △ | Personally, I thought it was a good book. | ||
→ | 〇 | I thought it was a good book. |
- possess 書き手にとってやよりも印象的に聞こえるからということで使用されることがある。そうした用法は間違いとは言えないものの注意が必要である。
E.g. | △ | She possessed great courage. | ||
→ | 〇 | She had great courage (was very brave). | ||
E.g. | △ | He was the fortunate possessor of | ||
→ | 〇 | He was lucky enough to own |
- presently " "(間もなく)および""(現在、目下)の2つの意味を持つ。この曖昧さから最初の意味に限るのが最良である。
- prestigious 最後の手段の形容詞として使われることがある。辞書にはこのような意味があるが、だからといってこの語を使わなければならないという意味にはならない。
- regretful 注意に欠けての代わりに用いられることがある。
- relate 親密な関係を示唆するのに自動詞的に用いないこと。
- respective/respectively これらの用語は普通、有利に省略することができる。
E.g. | △ | Works of fiction are listed under the names of their respective authors. | ||
→ | 〇 | Works of fiction are listed under the names of their authors. |
- secondly, thirdly, etc. で始めようとしない限り、-を数に付けて飾り立てることはしない。現在の用法ではなどを用いるのが好ましい。
- shall, will 格式体では、未来時制を表すのに1人称にはが、2・3人称にはが必要である。話者の将来の行動や状態に関する信条を表現する様式はである。は自身の決定や同意を表す。しかしくだけた会話では、とが厳密に用いられることはめったにない。
- so 書き言では、強意語としてを用いるのは避けること。たとえばなどは避けるべきである。
- split infinite(分離不定詞) とそれが働きかける不定のの間に副詞を挿入するのには14 世紀以降の先例がある。しかし書き手が通常とは異なる強意を副詞に与えたいのでもない限り、この用法は避けるべきである。
- state の単なる代替としては唱えない。その用途では の意味に限られる。
E.g. | He refused to state his objections. |
- student body 十中八九不要で野暮ったい表現で、単にという語に過ぎない。
E.g. | △ | a member of student body | ||
→ | 〇 | a student | ||
E.g. | △ | popular with the student body | ||
→ | 〇 | liked by the students |
- than 比較を表すを含む文章は重要な言葉が欠けていないことを確かめるべきである。
E.g. | △ | I'm probably closer to my mother than my father*1. | ||
→ | 〇 | I'm probably clsoer to my mother than to my father. |
- Thanking you in advance. 書き手が" ."(もう一度あなたに手紙を書くのは時間の無駄だ。)という意図を持っているかのように聞こえる。依頼を伝えたいのであれば、" "や" "と書くこと。そしてその後、そうしようと感じるものがあれば、もしくは機会があれば、了解の手紙を書くこと。
- that, which は決定づける、すなわち限定づける代名詞であり、は非制限である。をとして用いるのは文語体でも口語体でも普通である。聖書を出典とした文章のように、時折よりもの方が好ましいことがある。しかしこれらの2つの代名詞が厳格に用いられるんらば、そうした方が便利である。注意深い書き手であれば、わずかな利便性を得ることを警戒し、を排除しにかかり制限用法のを取り除き、そうすることで自らの文章を推敲する。
E.g. | The lawn mower that is broke is in the garage . (Tell which one.) | |
The lawn mover, which is broke, is in the garage. (Adds a fact about theonly mower in question.) |
- foreseeable future 決まり文句であり、ぼやけた表現である。どのくらいの未来がなのか。10分か。10年か。どれくらいなのか。誰によって予見できるのか。予言師なのか。専門家か。誰でもできるのか。
*1:Iと比較しているのかmy motherと比較しているのかが曖昧である。