「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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英文ライティングのルール(10/X)


 英語の書き方を学ぶべく、

を順々に読んでいく。
 今回は「The Element of Style」を読んでいく。

4. よく間違えられる語・表現

  • ここで取り上げている語や表現は、悪い英語ではなく、不注意な書き方のありふれたものである。
  • meaningful

     破綻した形容詞。別の形容詞を選ぶか、表現を変える。
   E.g.   His was a meaningful contribution.
      His contribution counted heavily.
  • memento

     誤ってmomentoと書かれる場合がある。
  • most

     格式的な文章において、almostの代用として用いないこと。
   E.g.   most everybody
      almost everybody
   E.g.   most all the time
      almost all the time
  • nature

     時折、単純に冗長にcharacterのように用いられる。nature\mathrm{a} \mathrm{lover} \mathrm{of} \mathrm{nature}\mathrm{poems} \mathrm{about} \mathrm{nature}といったあやふやな表現においては利用すべきでない。より特定の言明が続かない限り、読者はその詩が自然風景、田舎生活、日没、未開の原野もしくはリスの生活を扱ったものなのかを知ることができない。
   E.g.   acts of a hostile nature
      hostile acts
  • nauseous/nauseated

     前者(\mathrm{nauseous})は"\mathrm{sickening} \mathrm{to} \mathrm{contemplate}"(考えるのもおぞましい)という意味であり、後者(\mathrm{nauseated})は"\mathrm{sick} \mathrm{at} \mathrm{the} \mathrm{stomach}"(お腹の調子が悪い)という意味である。したがって他人にそういう影響を与えていない限り、\mathrm{I\ feel\ nauseous}とは言わないこと。
  • nice

     シャギーで多用途な語であり、格式的な文章では散発的に用いられる。その意味は不明瞭で、niceは"\mathrm{precise}"ないし"\mathrm{delicate}"の意味で用いるのが最も便利である。
  • nor

     否定表現の後でorの代わりとして誤用される。
   E.g.   × He cannot eat nor sleep.
      He cannot eat or sleep.
      He can neither eat nor sleep.
      He cannot eat nor can he sleep.
  • Noun used as verb

     多くの名詞が最近、動詞として引っ張り出されることがある。すべてが悪いとは言わないが、すべてが疑わしい。
   E.g.   × Be prepared for kisses when you gift your girlfriend with this merry scent.
      Be prepared for kisses when you give your girlfriend with this merry scent.
   E.g.   The candidate hosted a dinner for fifty of her workers*1.
      The candidate gave a dinner for fifty of her workers.
   E.g.   The meeting was chaired by Mr Oglethorp.
      Mr Oglethorp was chair of the meeting.
   E.g.   × She headquarters in Newark.
      .She has headquarters in Newark.
   E.g.   × The theater troupe debuted last fall.
      The theatre troupe made its debut last fall.
  • offputting / ongoing

     最近できた形容詞で、不正確で勝手が悪いために避けるべきである。ongoing\mathrm{continuing}および\mathrm{active}を合成したような意味合いで、たいてい過剰な言葉である。offputting\mathrm{objectionable}(いかがわしい)、\mathrm{disconcerting}(当惑させる)や\mathrm{distasteful}(不快な)といった意味合いである。これらの代わりに意図したい意味がはっきりする言葉を選ぶこと。
  • one

     \mathrm{a\ person}の意味で用いる場合、所有格はhis,herではなくone'sを用いる。
  • one of the most

     こうした説得力に欠ける表現を避けること。文法の面で誤った点はないものの、単純に陳腐である。
  • -oriented

     がさつで大げさなもので、たいていは流行りに過ぎない。方向性を示すより良い方法を模索すべきである。
   E.g.   It was a manufacturing-oriented company.
      It was a company chiefly concerned with manufacturing.
   E.g.   Many of the skits are situation-oriented.
      Many of the skits rely on situation.
  • partially

     partlyと常に交換可能だとは限らない。ある条件や状態について述べるときには、\mathrm{to} \mathrm{a} \mathrm{certain} \mathrm{degree}(「ある度合いで」)として最も良く用いられる。partlyは、全体―たいていは物理的な対象―と異なるある一部に関する概念を指す。
  • verbal noun(動名詞)

     1つ目の例では、acceptingは現在分詞である。2つ目の例では、動名詞である。1つ目の例では度々見受けられ、擁護者がいる。しかし2つ目の文章は\mathrm{the} \mathrm{Senate}(上院)の見通しではなく、\mathrm{accepting}の見通しに関することだというのが分かりやすい。進行形を用いるのが野暮ないし不可能な文章ではもちろん作り直すべきである。
   E.g.     There was little prospect of the Senate accepting even this compromise.
          There was little prospect of the Senate's accepting even this compromise.
   E.g.   In the event of a reconsideration of the whole matter's becoming necessary
      If it should become necessary to reconsider the wole matter
   E.g.   There was great dissatisfaction with the decision of the arbitrators being favorable to the company.
      There was great dissatisfaction with the arbitrators' decision in favor of the company.

*1:辞書を見る限り、今ではわりと使われるようだ。

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