「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。目下、データ分析・語学に力点を置いています。今月(2022年10月)からは多忙につき、日々の投稿数を減らします。

MENU

大人のための英文法(29/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第36章を扱う。

37. 情報構造

37.1 文の情報構造

 文をメッセージとして伝えるとき、話し手は聞き手が既に知っている事柄(=旧情報)と聞き手がまだ知らない事柄(=新情報)とをどのような順序で配列するかを工夫する。そういった情報を「新・旧」に配列された構造を文の情報構造という。
 普通、談話は相手にとって既知である事柄を話題として取り上げ、その話題について未知の事柄を述べる。すなわち情報は旧から新へ流れるのが普通である。したがって以下の例では前者の返答の方が自然である。

  What do you think of Bob? ボブのこと、どう思っている?
  a. Bob, I like. ボブって、僕は好きだよ。
  b. I like Bob. 僕はボブが好きだ。

 他方で文の中で最も強く発音される部分は文強勢の置かれる位置である。文強勢を受けた要素を<新情報>の焦点という。

  E.g. Who broke the window?

JOHN did.

37.2 主題と題述

 Mathesius(1975)は談話を情報構造の観点から分析し、通例、2つの部分からなることを発見した。すなわち

  ①主題(theme, T) 話し手が話題にしようとしている部分。
  ②題述(rheme, R) 主題について何かを述べる部分。

に分類できる*1
 以下、

  無標の話題 旧情報を担っている話題。
  有標の話題 新情報の焦点になっている話題。

と呼ぶことにする。

37.3 無標の話題

 談話が「旧情報→新情報」の順序で展開していく以上、先行する文脈と関連する要素(=旧情報)が文頭に置かれるのは理に適っている。ここでは主語以外の要素が無標の話題になる場合を考える。

37.3.1 話題化

 主語以外の句を話題として文頭に移動する操作を話題化という。

tは移動した要素が本来あった場所を指す。

E.g. These steps I used to sweep t with a broom.
  Each part John examined t carefully.
  Our daughters we are proud of t.
  Poetry we try not to memorize t.
  "Willie says his name is Bert." "Then Bert it is t."
37.3.2 受動文

 受動文は通例、主語を「無標の話題」にする機能がある。

E.g. What became of John's plan?
  His plan was rejected by the board.
37.3.3 逆照応のthis/that/them

 以下の例では、指示代名詞と人称代名詞は話題が先行する逆行照応的に指示することによって旧情報を担っていることを示す。

E.g. Most of these problems a computer could take t in its stride.
  A good cook does wonders, and that I know you have t.
37.3.4 比較を表す形容詞句

 比較の基盤は、通例、先行文にある。

E.g. The whole class just burst out into a roar of laughter but the most embarrassing was these boys staring and laughing at me.
  Even more important was the cost of storage.

37.4 有標の話題

 主語以外の要素が有標の話題になる場合を考える。

37.4.1 補語の前置

 倒置は多くは無く、義務的でもない。文末重心の原理も働いている。

  E.g. Many and long were the conversations they held through the prison walls.
    彼らが刑務所の壁越しに交わした会話は、多岐にわたり、かつ長いものだった。
37.4.2 目的語補語の前置
  E.g. [Mean] I call it t!
    卑劣だよ、そういうのは。
37.4.3 目的語の前置
  E.g. [Really good meals] they serve t at that hotel.
    実に旨い料理を出してくれるんだぜ、あのホテルでは。
37.4.4 動詞句の前置

 旧情報を伝える動詞句前置と区別せよ。

  E.g. [Working late] do you think he was t?
    [Found yourself a girl]. 'ave you t? Because I only 'ope it's not the boozer.
37.4.5 否定辞前置

 否定辞前置は否定表現を有標の位置である文頭に置いて、その部分を否定の焦点として強調するものである。この場合、倒置は義務的で、「格式体」である。

  E.g. Never have I t felt better.
    Scarecely had we t started breakfast when the doorbell rang.
    Only then did I understand what he meant t.
    Few people would I trust t with such a mission.
37.4.6 結果句前置

 結果句前置はso/suchで始まる結果句を新情報の焦点として文頭に置いて強調する。一般動詞の場合、do-supportが生じる。

  E.g. So asbsurd was his manner t that everyone started at him.
    So ridiculous did she look t that everybody burst out laughing.
37.4.7 副詞語句前置

 副詞語句を新情報の焦点として文頭に置いて強調する。倒置は随意的で、「格式体」である。

  E.g. Often had I intended to speak of it.
    Well do I remember walking up and down the hilly streets of San Francisco.
37.4.8 話題の対比的強調

 2つの文にそれぞれ強調したい要素があるときに各要素が有標の話題化を受けて、対象強勢を置かれることがある。

  E.g. But St Clair he is t and St Clair he shall remain t.
    In London I was born, and in London I shall die.

37.5 提示文

 ある事物や状況が談話の舞台に登場または発生したことを伝えるものを提示文という。

  E.g. There's a car blocking my way.
37.5.1 Here comes our bus!のタイプ

 文頭に場所を示すhere, there、またはaway, downなどの方向の副詞語句が来るもので、主に話し言葉において主語の指示物が談話の舞台に不意に登場したことを、驚きや感嘆の気持ちを込めて表現するものである*2

  E.g. Here comes Mary!
    There goes John!
  E.g. Away flew my hat!/Away it flew.
37.5.2 there構文

 there構文の生成には定説は無い。

 通常、談話の舞台へ新しい事物を導入する働きを持つため、there構文は通例、不定名詞句を主語に持つ。しかし主語名詞句が定冠詞を伴っていたり、固有名詞であったとしても、それが聞き手にとって未知の情報を担うものとして談話の場面に導入される限り、there構文で用いることができる。

  E.g. There's the possibility that his train has been delayed.

37.6 転移

 \mathrm{Ross}(1967)の用語に転移があり、左方転移と右方転移がある。

左方転移 John, Mary kissed him.
右方転移 They are all the same, these politicians.
  • 左方転移:よく知られた話題を談話の中に導入するときに用いる
  • 右方転移:先行する代名詞を同一指示的な名詞句に替えて、代名詞の指示を明確にする

37.7 強調

 強調には文法的な強調または修辞的な強調の2つがある。

37.7.1 文法的な強調

「文中のある要素が新情報の焦点として文強勢を受けたとき、その要素は強調される」という。

  操作詞に文強勢を置く You do look pale.
  本動詞に文強勢を置く I saw it.
  文中の特定後に文強勢を置く John gave the bool to Mary.
  分裂文を用いる It was John who/that wore a white suit at the dance last night.
  擬似分裂文を用いる What John bought was a car.

 分裂文では、①itのステータス、②分裂文の焦点の位置に生じる統語範疇、③分裂文の派生に注意しなければならない。

37.7.2 語彙的な強調
  (1)同一語句を反復する It's very, very difficult.
  (2)強意語を用いる I really enjoyed.
  (3)強化の付加文を用いる I'm getting fed up, I am.

*1:主部と述部といった概念とは全く異なるものであるため、節を成すか否かなどは相違する。またすべての文に主題・題述があるわけではない。

*2:主語が代名詞の場合には倒置が生じない。

プライバシーポリシー お問い合わせ