はじめに
個人的なフランス語勉強のメモ。今度は
を参照していく。今回はPP. 317-22を参照する。
27. 受動態
27.1 受動態
- フランス語における受動態は英語のそれと同様の方式で構成する。受動態は、焦点を動作の行為主から動作自体へと移す態である。
- 能動態の文における直接目的語が受動態の主語になる。元の能動態の文の主語は対応する受動態においてで始まるフレーズが加わることで表現される。
- フランス語の受動態では、過去分詞を文法上の主語と性数一致させる。
E.g. | Max a réparé la voiture. | |
La voiture a été réparée par Max. |
- 精神的な活動の動詞の後では、受動態の動作主を表すフレーズがに代わりを伴うことがある。
E.g. | Ce savant est respecté de tous ses collègues. | |
Ma grand-mère était aimée de tous ses petits-enfants. |
- 英語では受動態は相対的に頻繁に現れる一方で、フランス語では受動態は日々の口語よりも書き言葉にて用いられる。行為主への強調を抑えるためには、口語ではを代名詞とした能動文を用いる方が普通である。を代名詞とした能動文を受動態にする場合、を用いた名詞フレーズを加えない。
E.g. | Ici on parle français. | |
.Ils ont réparé la voiture. |
27.2 受動態の置き換え
- フランス語では、受動態は英語よりも使われることは稀であり、やや格式的で文語調の印象を与える。そこで能動態に置き換えられることがある。
E.g. | Le conte a été écrit par Louis. | |
→ |
Louis a écrit le conte. |
- 話者が動作の行為主に焦点を当てたい場合、受動態は「'/++動詞」という形式で始まる強調構文に置き換えることができる。
- 動作主が表現されていない場合、が使われ得る。
E.g. | La chambre sera nettoyée. | |
→ |
On nettoiera la chambre. | |
E.g. | Ici le français est parlé. | |
→ |
Ici on parle français. |
- 多くの場合(しかしすべてではない)、動作主が表現されていないとき、受動態の代わりに代名動詞が用いられる。
E.g. | Cette revue est beaucoup lue. | |
→ |
Cette revue se lit beaucoup. | |
E.g. | Ce mot est facilement compris. | |
→ |
Ce mot se comprend facilement. |
- その他の例:
E.g. | Ça ne fait plus. | |
Ça ne se dit plus. | ||
Ce produit ne se vend qu'en pharmacie. | ||
Les œufs ne se mangent pas le matin en France. | ||
Les portes se ferment à 6 heures. |
※本書には、イディオムと復習の章が他にあるがそれらは省略する。