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安倍晋三はなぜ死ななければならなかったのか【論点メモ】

はじめに

 去る8日(金)の安倍晋三元総理大臣の殺害について、気になることをメモしておく。この事件による裨益者が現時点で見えてこないので、いわゆる陰謀論的な議論をするつもりはない。

事件の確認

安倍元総理の死因

 安倍元総理の死因は「左上腕部射創による左右鎖骨下動脈損傷の失血死」*1 であると奈良県警が9日に公表している。

二カ所の傷は、首の真ん中より少し右にあった。銃弾二発のうち一発は心臓に到達して、心室の壁に穴を開けた状態だったと考えられる。左肩の前部分に射出口が一つあり、そこから貫通した弾丸もあったとみられる。弾丸は手術中に体内で確認されなかった。(出典:中日新聞*2 )


銃撃されたときの状況*3

(出典:讀賣新聞)

犯人と統一教会

 日本メディアが詳細を言及しない傾向にある一方で、以下のLe Figaroをはじめとして各種(外国)メディアが「統一教会」(l'Église de l'Unification)と犯人の関係性を明言している*4

www.lefigaro.fr

安倍(岸)一族と統一教会

 安倍元総理の祖父である岸信介は(というより当時の政財界および右翼勢力)、反共のために統一教会の進出等に多大なる支援をしたのは良く知られたことである。

 安倍元総理もその関係を継承しており、2006年の官房長官時代には統一教会との関係で公開質問状を発出したこともある。

直近にもメッセージを発出している。

疑問・考察

どうすると弾丸が首から心臓側へ?

 一般的な銃であれば①に若干の空気抵抗および重力が掛かった軌跡を取って被害者に弾丸が飛ぶのではないか。首から心臓に達するには②のように放物線を描くような軌跡でないといけないものの、これでは弾丸が体内に残る方が自然で、突き抜けるのには違和感がある。
 もちろん体内で骨に当たったことによる跳弾(?)があり得るのかもしれないが、それでも体内に弾丸が残らないほどなのだろうか?



銃の軌跡の模式図

(出典:筆者作成*5 )

犯人が特定される早さ

 一部に犯人が特定される早さや本人の身元が割れる早さに疑問を呈する向きがあるが、これは本人が自供した可能性があり、また事件の衝撃から最優先で処理した可能性もあるから何とも言えないが、少し違和感はある*6

自民党へのインパクト①派閥への影響

 これで自民党最大派閥である安倍派は失速することになるだろうか。安倍派の元である細田衆院議長も先月の「文春砲」により失速気味である。


自民党における派閥勢力図(2022年1月時点)

(出典:朝日新聞)

自民党へのインパクト②政界の“自浄”になるか

 そもそも現行におけるわが国の法制で“政教分離”がどこまで求められるのか、評者が知識を持たないために何とも言えないのだが、違法か否かという観点と同義的によいのかの二面において特定宗教とかかわることを是としてよいのか。



ロシアとの関係に影響が出るか

 話は飛ぶが、ロシア側から関係改善に向けたメッセージが出ていた。

翻訳:
連邦議会下院は、9月3日の名称を軍国主義の日本と第二次世界大戦終結に対する勝利の日と改名する法案を検討しない予定だ。



 本来、アベノミクスで利権にメスを入れられたロシア側(プーチン大統領)は激昂したと仄聞したことがあるのだが、以下のようなメッセージを出したのを単なる儀礼的なものと理解すべきか、これを機に関係改善を図りたいとの意思なのかに興味がある*7

*1:安倍元首相の死因は失血死、左右鎖骨下動脈の損傷で…奈良県警 : 読売新聞オンライン参照。

*2:死因は失血死 安倍元首相死亡で搬送先の病院が会見 :中日新聞Web参照。

*3:当初10mくらい離れていたとの話があったと記憶していて、それを元に作成。1発目の後、犯人はより近づいたため2発目を撃った際にはより近づいていたのかもしれない。

*4:統一教会に恨みを持っており、統一教会と関係の深い安倍元総理を狙ったとされている。

*5:選挙カーに関する情報は選挙カーの車両装備・サイズ | 選挙レンタカーを参照。

*6:参議院選挙に向けて記者が多数張り付いていただろうから、カメラが即座に多数向けられたのは特段違和感を感じない。

*7:もっとも日本側にロシアに接近する意義・メリットがあるのかは正直思い当たらないのだが。

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