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大人のための英文法(28/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第35章を扱う。

35. 句動詞

 句動詞は英語本来の基本動詞(e.g. do, get, go, let)に不定詞句(e.g. at, down, forなどの短い副詞や前置詞)を組み合わせて統語的・意味的に1つにまとまった動詞句として使用するものを指す*1。句動詞は大きく8種類に分類できる。大半のタイプは極めて多義的で常に新しい意味を発達させる

35.1 自動詞+副詞

 この類型は必ず1つの自動詞として働く。

    break down(故障する), break out([戦争・火事などが]急に起こる), come out(明るみに出る)
  E.g. My car broke down on the way.

35.2 自動詞+前置詞

 他動詞として働くものの受け身を取れないものがある。
E.g. account for / care for

35.3 自動詞+副詞+前置詞

 他動詞として働く。受動態を取れるものと取れないものがある。
 受動態が取れるか否かの目安は、他動性の高いもの(=受動者を目的語とするもの)は受動態が可能で、他動性の低いものは不可能というものである。

  受動態可能 accout for(...を説明する), ask for(...を要求する)
  受動態不可 care for ([否定・疑問文において]...を好む), come across(偶然...に出くわす)
  E.g. Don't hesitate to ask for advice.


 hit, strike, cutなどの接触動詞にはat/onを伴う自動詞用法が存在し、これを動態構文と呼ぶ。動態構文は一般に未達成を含意する。そのため行為の達成を前提とした表現であるspank(平手でたたいた), whip(鞭で打つ)などは動態構文が存在しない。

  E.g. John kicked the ball. ジョンはボールを蹴った。
    John kicked at the ball. ジョンはボールを蹴りかかった。
  E.g. A drowning man will clutch at a straw. 溺れる者は藁をもつかむ(つかめないかもしれない。)。

35.4 他動詞+副詞

 句動詞が他動詞であるため、受動態が可能である。目的語が名詞句の場合、副詞の前後のどちらにおいても問題が無い一方で代名詞の場合は副詞の前にしか置けない。

    break off([契約などを]解消する), bring about([事故などを]起こす)
  E.g. 〇He turned on the light.
    〇He turned the light on.
    ×He turned on it. ⇒〇He turned it on.

 この形式には、「①動詞+副詞」および「②動詞+前置詞」があり得るが、これらには相違が存在する。

  • 副詞・前置詞の配置場所の可否が相違する。前者では目的語名詞句を副詞の前後いずれにも置くことができる一方で、後者では目的語名詞句を前置詞の前に置くことはできない。
  • 代名詞が目的語の場合、前者では必ず副詞の前に置く一方で後者では代名詞の場合も前置詞の前に置くことは出来ない。
  • 後者では関係詞の前へ回すことができるものがある一方で前者ではそれが出来ない。
   E.g. I called up John today.
     =I called John up today.
   E.g. I called on John today.
     ×I called John on today.
  E.g. I called on him today.
     ×I called up him today.
  E.g. The boy on whom I called today is John.
     ×The boy up whom I called today is John.

35.5 他動詞+目的語+副詞

 目的語が常に動詞の直後に置かれる。通例、「使役・移動構文」で、動詞が使役化されている。

  E.g. The comedian doesn’t get the jokes across that he prepares in advance.

35.6 他動詞+名詞句+前置詞句

 3つの下位の類型がある。

  「他動詞+名詞句+前置詞」 名詞句は開いた集合でこのタイプの他動詞と共起できればよい。
     E.g.The pickpocket robbed her of her purse.
  'take care of'タイプ 成句であって生起する目的語は定まっている。
     E.g.The mother made too much of her youngest son.
  'catch sight of'タイプ 熟語性が非常に高いものは受動文を作りにくい。
     E.g.This code can never be made sense of.

35.7 自動詞+前置詞句+前置詞句

 2つの前置詞句を従える。この類型では通例、一方の旧情報を担った前置詞句が省略される。

  E.g. He argued with John about politics.
  E.g. He argued with John.

35.8 他動詞+名詞句+副詞+前置詞

 名詞句は開いた集合で他動詞と共起できれば良い。

  E.g. We brought them around to our point of view.
  E.g. Every vessel was decked out with flags.

35.9 その他のタイプ

35.9.1 動詞+形容詞
  E.g. I must plead guilty to this. このことには身に覚えがある、と言わなければならない。
    At one blow I brought him low. 一撃のもとに私は彼を倒した。
35.9.2 動詞+動詞
  E.g. We must make do with cheap clothes. 私たちは安物の衣服で間に合わせなければならない。
    We got rid of all the old furniture. 古い家具は残らず処分してしまった。

*1:過去には動詞副詞結合、動詞不変化詞結合ないし複合動詞などと呼ばれたが、今は句動詞と呼ぶのが広まってきた。

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