- 1.今日のポイント
- 2. マーケット指標
- 3. ニュース(1):【米国】忠告を行なったジャーナリストの情報を鉄道業界が警察当局へ提供していた
- 4. ニュース(2):【スイス】UBSとクレディスイスが統合を検討
- 5. ニュース(3):【中国×イスラエル】香港は依然としてイスラエルに対して開放的である
- 6. ニュース(4):【日本】菅新総裁選出へ
2. マーケット指標
略
3. ニュース(1):【米国】忠告を行なったジャーナリストの情報を鉄道業界が警察当局へ提供していた
- 鉄道業界団体がテロ活動が生じ得ることを警告したジャーナリストの情報を治安当局と共有し警戒していることが判明した
- 同ジャーナリストは機密文書を入手した友人経由で知ることとなった
(1) 知っておきたいこと
このジャーナリストが業界団体から睨まれることとなったのは、どうも鉄道を用いて化石燃料(石油)を輸送する計画の危険性を説いたことにあるようだ。米国でのトランプ対バイデンが象徴するような米国内での対立をこのような軸でも展開していることが判明したというわけだ。最近、ポンペオ国務長官がアラスカ州の掘削を公表したように、依然として化石燃料の採掘を米国は行うと考えた方がよい(雇用面でこうした産業が米国で重要な役割を占めているからでもある)。米国の混乱はまだまだ続く。
(2) まとめ
- 依然として米国で化石燃料は(雇用面で)重要な役割を果たす
- それは米国の対立を煽る結果となる
4. ニュース(2):【スイス】UBSとクレディスイスが統合を検討
- UBSとクレディスイスが統合を視野に会談を行なっている
- しかし両行の統合には巨大なハードルがあるというのが業界での通説だ
5. ニュース(3):【中国×イスラエル】香港は依然としてイスラエルに対して開放的である
6. ニュース(4):【日本】菅新総裁選出へ
(1) 知っておきたいこと
案の定、“菅総理大臣”が誕生することとなった*2。既定路線であり想定内過ぎる展開であるため、これ自体に特筆すべき点は無い。が、2つ付言しておきたい:
- 得票率を表にまとめると石破茂が如何に国会議員からの支持を受けなかったかが分かる
菅官房長官 | 岸田政調会長 | 石破元幹事長 | |
---|---|---|---|
国会議員票 | 288 | 79 | 26 |
地方票 | 89 | 10 | 42 |
合計 | 377 | 89 | 68 |
これで菅と米国の関係が(表向きはそう見えないとしても)悪化するのは必至である。中国に寄って自滅する日本、という1945年までの道程に向かいつつある。
(2) まとめ
- 菅官房長官が総理大臣になることで中国との関係維持が規定ラインになったようだ
- 米国との関係悪化を示唆し、日本の辿る道はより困難なものになるだろう
*1:クレディS、中国の人員を5年以内に倍増計画-富裕層獲得目指し - Bloomberg参照。
*2:自民党新総裁に菅氏 2位は岸田氏 :日本経済新聞参照。
*3:Suga to maintain Japan's China policy: Global Times editorial - Global Times参照。"to maintain"と表現しているが、これは文法的に確度が高いことを意味している。