8. 多変数関数の積分
8.5 n次元Euclid空間上の多重積分
次元Euclid空間上の有界な領域上で定義された変数の有界関数に対しても上での多重積分は以下の手順で定義される。
まずの場合を考える。に対してその次元体積を
で定義する。の分割として各座標に
を考える。を個の分割で生じた小長方形としn重積分可能性 が上重積分可能とは、が成立することをいう。をの上の重積分といい、
と表す。
一般の有界集合に対しては長方形をを満たすように取り、
と置いた上で、が上重積分可能のとき、はで重積分可能であるといい、
での上の重積分
を定義する。
上の集合が次元体積であるとは、に対して長方形があり
が成立するときをいう。
このとき、以下が成り立つ。