計量経済学を学んでいく。
まずは
を中心に参照して基礎を学んでいく。
今日のまとめ
8. 一般化古典的回帰モデル
古典的回帰モデルにおいて攪乱項の分散に関する仮定
- の分散は一定で各要素が他から独立している。
を除いた3つの仮定
(1) | は非確率的である。 | |
(2) | であり | |
(3) | の階数はである。 |
を置いた回帰モデルを一般化古典的回帰モデルと呼ぶ。
8.2 不均一分散
8.2.1 加重最小二乗法と一般化最小二乗法
変量回帰モデル
とし、と表しは既知であるものとする。このとき
と書くことができる。
このを用いて以下のようにモデルを変換する:
そしてとおけば、元々の回帰モデルは
である。これについてが成り立つから、古典的回帰モデルに帰着できる。
このように攪乱項の標準偏差と逆比例するウェイトを掛けて変数変換したモデルににGauss-Markovの定理を適用することで、係数の最良線形不偏推定量を得ることが出来る。このような手続を加重最小二乗法という。
この加重最小二乗法は
を最小化しているという点で普通の最小二乗法とは異なる。これは分散が大きいという意味で不正確な情報をもつ観測値のウェイトは小さくして評価していることを意味する。