「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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四季報写経(その004)エンタメ業界 ~ブシロード(7803)~

はじめに

 日本の会社を知る機会を得るべく、会社四季報を写経しています。


 今回は、ブシロード(7803)を中心にエンタメ業界の動向を調べます。

ブシロード(7803)の特色

 2007年5月に東京都中野区においてトレーディングカードゲーム事業等を幅広く展開することを目的に創業。「ヴァンガード」「バンドリ!」など自社知的財産(IP)多数保有。多面展開に特長。傘下に新日本プロレス
 TCG(トレーディングカードゲーム)ユニット、デジタルコンテンツユニット((スマホ)ゲーム)、ライブエンタメユニット(アニメ、音楽ライブ・イベント、ミュージカルなど)、MDユニット(マーチャンダイジングユニット:キャラクターグッズやライブグッズなど)、アドユニット(イベント運営・制作等の代理店事業)およびスポーツユニット(新日本プロレス、スターダムといったプロレス大手)といった事業ユニットから構成される。
 ひとことで言えば、「人が遊びとしてリアルに(現物として)楽しむものを対象とした知的財産ビジネス」という感じで、それをリアル(ライブやイベント、試合、カード)とデジタル(動画配信、ゲーム)で展開する会社。
 新作プロ野球トレカを4月に発売、球場での広告宣伝で認知拡大図る。フィギュアの人気拡大を受け、金沢に新オフィスを同月開業、開発の内製化を進める。

業界の動向など(※23年度の業績に基づく)

 23年度でスターダム(※現在は新日本プロレスの子会社(ブシロードから見ると孫会社))は15億円を売り上げ、経常利益で2億5,000万円だという(【スターダム】23年度売り上げが4年前の7倍超えの15億円 経常利益も過去最高の2・5億円 - プロレス : 日刊スポーツ)。女子プロレス団体の中では一強(とまで言えるかは分からないが、圧倒的な印象)。
 一方で、スマホゲームは難しい印象。中韓企業などの競合が多いことが一つの要因だろうか。世界観をつくり込んでいく日本のスタイル(IPビジネス)のやり方だと、テトリスの延長線というかただの作業に近い中韓系ゲームと戦うのは厳しいのだろうか?
 またメイン事業であるTCGも悪くはないがこれまでの1Q~3Qは昨年並みで推移(ちなみに6月期決算。昨年4Qはディズニーとのコラボで前年同期比140%近くだったが、今年は期待できない)。意外と紙が価値をもっているのがTCGだが、どこもスマホゲーム化は難しい印象。

 他方で、競合他社対比、ブシロードは相対的に利益率が低い。スマホゲームなど競争が激しい事業のゆえだろうか。

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