英語の書き方を学ぶべく、
を順々に読んでいく。
今回は「The Element of Style」を読んでいく。
4. よく間違えられる語・表現
- ここで取り上げている語や表現は、悪い英語ではなく、不注意な書き方のありふれたものである。
- fact この語は直接的にその真偽を確認し得る対象にのみ用い、判断をする対象には用いない。
- facility がにならなければならないのか*1
- factor この語はあまりに使い回され、普通、より直接的な語や慣用句に置き換えることができる。
E.g. | △ | Her superior training was the great factor in her winning the match. | ||
→ | ○ | She won the match by being better trained. |
- farther, further これらの2つの語は互換性があるものの、確認する価値のある相違がある。は距離に関する語として用いるのが最良であり、は時間や量に関して用いるのが最良である。
- feature 別の使い古された語で、のように、これを用いた所で文章に何にも意味を付加するわけではない。動詞としては、 という意味では使うのを避けることになっている。
- finalize 仰々しく曖昧な語である。
- fix 米国ではと同意味として用いられる。その使い方は充分に確立されている。しかしこの語が(註:ラテン語で「」、)に由来することは心に留めておくべきである。この語はこれらの意味で用いるのがより好ましい。
- flammable 奇妙で、主に生命を救うのに役立つ。(可燃性)の意味と共通する意味を持つのはである。しかしを の意味で用いる者がいる。こうした理由から、ガソリンや爆発物を運搬するトラックはと注意書きされている。あなたがそうしたトラックを運転しているのでも、また子供や文盲の安全性を憂慮するのでない限り、を使えばよい。
- folk 集合名詞としてはの意味に等しく、単数形でのみ用いる。,,の意味でのは口語的であり、格式体ではあまりに安っぽい表現である。
E.g. | △ | Her folks arrived by the afternoon train. | ||
→ | ○ | Her father and mother arrived by the afternoon train. |
- fortuitous 偶然に生じたものに限られる。幸運で()生じたことには用いない。
- get の口語体は書き言葉で用いるべきではない。の分詞としてより好ましい形態はであり、ではない。
E.g. | △ | He has not got any sense. | ||
→ | ○ | He has no sense. | ||
E.g. | △ | They returned without having gotten any. | ||
→ | ○ | They returned without having got any. |
- gratuitous (無償)もしくは(根拠のない)の意味である。
- He is a man who 冗長な表現の共通する類型を持つ。
E.g. | △ | He is a man who is very ambitious. | ||
→ | ○ | He is very ambitious. | ||
△ | Vermont is a state that attracts visitors because of its winter sports. | |||
→ | ○ | Vermont attracts visitors because of its winter sports. |
- hopefully このの意味を持つかつては便利だった副詞は歪められ、今はや の意味で今や広く用いられている。こうした用い方は単に誤っているのではなく、馬鹿馬鹿しい。たとえば Hopefully I'll leave on the noon plane.というのは意味をなさない。
- however の意味を持つとき、を文頭で用いることは避けること。この語は普通、文頭に無いときにより上手く機能する。が文頭に来るとき、もしくはを意味する。
E.g. | △ | The roads were almost impassable. However, we at last succeeded in reaching camp. | ||
→ | ○ | The roads were almost impassable. At last, however, we succeeded in reaching camp. | ||
E.g. | However you advise him, he will probably do as he thinks best. |
- imply, infer 交換可能ではない。されたものは、(表現)されたものではないものの、(示唆)ないし(示された)ものではある。されたものは手許にある証拠から演繹されたものである。
- importantly 言い換えて利用を避けること。
- in regard to たまにと誤記される。しかしは正しく、同じ意味を持つ。
- in the last analysis 破綻した表現である。
- inside of / inside の前のはという副詞的な意味である場合には正しく、それ以外の意味では不要である。
E.g. | Inside of five minutes I'll be inside the bank. |
*1:が左記の語の一般化、言い換えにはなり得ないという意味か。