「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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英文ライティングのルール(08/X)


 英語の書き方を学ぶべく、

を順々に読んでいく。
 今回は「The Element of Style」を読んでいく。

4. よく間違えられる語・表現

  • ここで取り上げている語や表現は、悪い英語ではなく、不注意な書き方のありふれたものである。
  • fact

     この語は直接的にその真偽を確認し得る対象にのみ用い、判断をする対象には用いない。
  • facility

     \mathrm{jail},\mathrm{hospital},\mathrm{school}\mathrm{facility}にならなければならないのか*1
  • factor

     この語はあまりに使い回され、普通、より直接的な語や慣用句に置き換えることができる。
   E.g.   Her superior training was the great factor in her winning the match.
      She won the match by being better trained.
  • farther, further

     これらの2つの語は互換性があるものの、確認する価値のある相違がある。fartherは距離に関する語として用いるのが最良であり、furtherは時間や量に関して用いるのが最良である。
  • feature

     別の使い古された語で、factorのように、これを用いた所で文章に何にも意味を付加するわけではない。動詞としては、offer\ as\ a special attractionという意味では使うのを避けることになっている。
  • finalize

     仰々しく曖昧な語である。
  • fix

     米国ではarrange,prepare,mendと同意味として用いられる。その使い方は充分に確立されている。しかしこの語がfigere(註:ラテン語で「to\ make\ firm」、to\ place\ definitely)に由来することは心に留めておくべきである。この語はこれらの意味で用いるのがより好ましい。
  • flammable

     奇妙で、主に生命を救うのに役立つ。\mathrm{combustible}(可燃性)の意味と共通する意味を持つのはinflammableである。しかしinflammable\mathrm{not} \mathrm{combustible}の意味で用いる者がいる。こうした理由から、ガソリンや爆発物を運搬するトラックは\mathrm{FLAMMABLE}と注意書きされている。あなたがそうしたトラックを運転しているのでも、また子供や文盲の安全性を憂慮するのでない限り、inflammableを使えばよい。
  • folk

     集合名詞としてはpeopleの意味に等しく、単数形でのみ用いる。\mathrm{parents},\mathrm{family},\mathrm{those\ present}の意味でのfolksは口語的であり、格式体ではあまりに安っぽい表現である。
   E.g.   Her folks arrived by the afternoon train.
      Her father and mother arrived by the afternoon train.
  • fortuitous

     偶然に生じたものに限られる。幸運で(fortunate,lucky)生じたことには用いない。
  • get

     haveの口語体have\ gotは書き言葉で用いるべきではない。getの分詞としてより好ましい形態はgotであり、gottenではない。
   E.g.   He has not got any sense.
      He has no sense.
   E.g.   They returned without having gotten any.
      They returned without having got any.
  • gratuitous

     unearned(無償)もしくはunwarranted(根拠のない)の意味である。
  • He is a man who

     冗長な表現の共通する類型を持つ。
   E.g.   He is a man who is very ambitious.
      He is very ambitious.
       Vermont is a state that attracts visitors because of its winter sports.
      Vermont attracts visitors because of its winter sports.
  • hopefully

     このwith\ hopeの意味を持つかつては便利だった副詞は歪められ、今はI\ hopeit is to to be hopedの意味で今や広く用いられている。こうした用い方は単に誤っているのではなく、馬鹿馬鹿しい。たとえば

      Hopefully I'll leave on the noon plane.

    というのは意味をなさない。
  • however

     \mathrm{nevertheless}の意味を持つとき、howeverを文頭で用いることは避けること。この語は普通、文頭に無いときにより上手く機能する。howeverが文頭に来るとき、in\ whatever\ wayもしくはto\ whatever\ extentを意味する。
   E.g.   The roads were almost impassable. However, we at last succeeded in reaching camp.
      The roads were almost impassable. At last, however, we succeeded in reaching camp.
   E.g.   However you advise him, he will probably do as he thinks best.
  • imply, infer

     交換可能ではない。impliedされたものは、expressed(表現)されたものではないものの、suggested(示唆)ないしindicated(示された)ものではある。inferredされたものは手許にある証拠から演繹されたものである。
  • importantly

     言い換えて利用を避けること。
  • in regard to

     たまに\mathrm{in\ regards\ to}と誤記される。しかしas\ regardsは正しく、同じ意味を持つ。
  • in the last analysis

     破綻した表現である。
  • inside of / inside

     insideの前のof\mathrm{in\ less\ than}という副詞的な意味である場合には正しく、それ以外の意味では不要である。
   E.g. Inside of five minutes I'll be inside the bank.

*1:\mathrm{facility}が左記の語の一般化、言い換えにはなり得ないという意味か。

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