「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

MENU

大人のための英文法(31/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第39章を扱う*1

39. 文の機能

39.1 平叙文

 平叙文は通例、'S+V'の語順で音調は下降調を用いる。第一義的な機能は聞き手に情報を伝達することにある。語用論的には情報伝達に加え、様々な場面に依存する含意を持つのが普通である。

  E.g. John will come tomorrow. (伝達)
    You can't smoke in here. (命令)

 発話行為は次の3つの行為から成る:

  発話行為 ある分を発話する。
  ②発話内行為 ①を発話して聞き手を脅迫する。
  ③発話媒介行為 ①、②の行為によって相手に命令を実行させる。

39.2 yes/no疑問文

 yes/no疑問文は普通、ある分の命題内容の真偽を尋ねるのに用いられる。'V+S'の語順転倒と、通例、上昇調によってシグナルされる。

39.3 wh疑問文

 \mathrm{wh}疑問文は、分の一部に不明の要素がある場合にその要素を疑問詞にし、その部分のみに関する情報を求めるものである。

  [What] do you want t?
  Do you know when she will arrive?
  Who bought what?

39.4 その他の疑問文

39.4.1 選択疑問文

 選択疑問文はA, B(, C)のいずれであるかを尋ねる疑問文で、yes/noで答えることができない。音調は通例、orの前が上昇調、後が下降調である。

  E.g. Shall we go by bus or by train?
  Is she an actress, or a student, or what?
39.4.2 付加疑問文

 付加疑問文は命題内容が真・偽であることを前提とした上で、相手の同意を求める疑問文である。

  E.g. John likes his job, doesn't he?
    Jean didn't recognize you, did she?


 時々主文も付加疑問文も共に肯定、またはともに否定の形式が用いられる。共感疑問文などと呼ばれ、相手の陳情に対する関心、または時に皮肉や怒りを表すのに用いられる。

  E.g. "Oh, you do, do you?" he snarled.
    「ああ、そうかい、そうかい」と彼はどなった。
  E.g. 'Oh, it's you, is it?' the stall-holder said, eyeing him with uneasy distaste.
    「おや、おまえかい」と露天商は、不安と嫌悪のまなざしを相手に向けながら言った・
39.4.3 平叙疑問文

 平叙文と同一の語順('S+V')を用いて上昇調で発音される。命題内容が真または偽であることを前提とした上で、相手の同意を求めるものである。

  E.g. John will be there, I suppose?
    ジョンは、そこにいるんだろうね。
39.4.4 感嘆疑問文

 疑問文の形式を備えているものの、答えを要求するのではなく、簡単的に断定するものを感嘆疑問文という。

  E.g. Isn't she a sweet girl!
    かわいい女の子じゃないか!
39.4.5 修辞疑問文

 形式は疑問文であるものの、反語的に驚異的な断定になるものを修辞疑問文という。肯定の修辞疑問文は強い否定の断定になる。反対に否定の修辞疑問文は強い肯定の断定を意味する。

  E.g. Can any one doubt the wisdom of his action?
    かれの行為の賢明さを誰か疑う者がいるだろうか。
  E.g. Doesn't one develop through one's passion?
    人は情熱によって向上するのではないだろうか。
39.4.6 疑問文の語用論的な意味

 疑問文は、ただ相手に情報を求めるばかりではなく、談話の場面で「陳情」、「依頼」、「提案」などの発話の力を伴って用いられる。

  E.g. Can you pass the salt?
    塩を取ってくれますか。
  E.g. Why aren't you a doctor?
    なぜ医者にならないの(質問)
  E.g. Why don't you be a doctor?
    医者になったらどう(提案・勧誘)
  E.g. Why paint your house green?
    なぜ家に緑のペンキを塗るのか(質問・暗に否定)
  E.g. Why not paint your house green?
    家に緑のペンキを塗ってはどう(提案)

39.5 命令文

39.5.1 命令文の特徴

 命令形の形式的特徴は、命令法の動詞が用いられる点である。フランス語やドイツ語とは異なり、現在英語は単数・複数であってもゼロ接辞となり語幹と同一になったものの、命令法と叙実法をはっきりと区別できる場合が少なくない。

  E.g. You are quiet.
    You be quiet!


 また命令文は二人称に向かって発せられるから、主語は省略される。

39.5.2 命令文のパラダイム

 受け身の命令文はまれで、若干の決まり文句に限って生起する。

  E.g. Be prepared!
    常に備えよ。


 進行命令文はまれと言われることもあるが、適切な文脈では利用されている。

  E.g. I hope you're thinking about me. Please, be thinking about me.
    あたしのこと思っていてくださればいいなと思います。どうか、あたしのこと思っていてください。


 完了命令文は更にまれである。

  E.g. Have done with it!
    そんなことやめちゃえ。


 否定命令文では、どのような動詞でも\mathrm{Don't}を付ける。\mathrm{Never}を使用して否定命令文を作ることもできる。

  E.g. Don't touch me!
    Don't be reading when I come in!
    Never speak to me like that again.


 命令文の動詞の前に強調の\mathrm{do}を付けて、ある行為をしぶっている相手に対して、説得または懇願の気持ちを表すことがある。

  E.g. Do have some more cake.
    ぜひもう少しケーキを召し上がれ。
39.5.3 letによる命令文

 letを用いた命令文には3つの用法が認められる。

  (1)2人称に対する命令 命令文で、ここでのletはallow, permitの意味。
  (2)行為者が1人称複数の場合 通例Let'sと縮約され、勧誘、提案を表す。
  (3)行為者が3人称の場合 かなり古風で語調は高尚であるという。
  E.g. Let him come in!
    彼を中にいれてやりなさい。
  E.g. Let's go!
    行こう。
  E.g. Let the wind blow!
    風吹かば吹け。
39.5.4 動詞を持たない命令文

 動詞を書いた命令文には、ある動作を指定し、その動作が行われることを期待している。

  E.g. Forward! 前進!
    Up with democracy! Down with racism! 民主主義賛成!人種差別打倒!
    Careful! 気を付けて!
39.5.5 命令文の語用論的な力

 命令文は場面に応じて以下のような語用論的な力を発揮する。

  【命令】 Go at once. すぐ行け。
  【禁止】 Don't touch! 触るな。
  【依頼】 Shut the door, please. ドアを閉めてください。
  【懇願】 Help! 助けて!
  【助言】 Take an aspirin for your headache. 頭痛にはアスピリンを飲みなさい。
  【警告】 Look out! 用心して!
  【申し出】 Make yourself at home. くつろいでください。
  【招待】 Have a drink. 1杯やれよ。
  【好意の表明】 Have a good time. お楽しみください。
  【指示】 Take the first street to the left. 最初の通りを左に曲がりなさい。
  【拒絶】 Oh, come now! おいおい、嘘だろ!
  【呪詛】 Go (and) jump in the lake! (うるさいから)とっとと消え失せろ。

 擬似命令文(命令文+and/or)は通例、条件を表す。

  E.g. Miss another class and you'll fail.
    もう一度欠席したら落第だ。

39.6 感嘆文

39.6.1 what型感嘆文

 whatは「何という」という意味の限定詞で、後に名詞を伴う。

  E.g. What an enourmous crowd come!
    何という大群衆が来たことか!
39.6.2 how型感嘆文

 howは「何と」という意味の感嘆副詞で、形容詞・副詞または本動詞を修飾する場合に用いられる。

  E.g. How very rude and clumsy,
    なんてひどく無礼で、不器用なんでしょう。

39.7 小文

 「主部+術部」を欠く文を小文と呼ぶこととして検討する。

  (a)聞き返し疑問文 相手が言ったことを確認すべく文の一部または全部をyes/no疑問文で聞き返す。
 
E.g.
"The Browns are emigrating." "Emigrating?"
  (b)聞き返し感嘆文 相手の言ったことに驚きを表す。
 
E.g.
"I'm going to London for a holiday." "To London! That's not my idea of a rest."
  (c)省略文 話し言葉において省略しても文意が損なわれていない要素を省略する。
 
E.g.
How about coffee?
  (d)金言的な文 多くの諺に見いだされ、等位構造を並列的に配置する。
 
E.g.
The more, the merrier.

*1:38章は多分に専門的に感じたため省略する。

プライバシーポリシー お問い合わせ