業務でC#を用いることになったので、最近勉強していなくて朧気になってきた知識をReviseする意味でも、以下の書籍を読みながらC#で実装してみる。今回はP.202-205まで。
7. Monte Carloシミュレーション
7.5 Monte Carloシミュレーションの精度と乱数の数
シミュレーションにおける乱数の数との関係性を触れる。
一般に積分の総和への近似により、Monte Carlo法によるオプション価格の計算は生成する乱数の数をとして一般に
と書ける。ここではペイオフ関数、は独立で同一の分布に従う確率変数列とする。
ここで、とおけば
である。したがって中心極限定理から、充分大きなに対して
が成り立つ。
このとき、以上の精度で誤差を以内に抑えるためにをいくつにすればよいだろうか。
その求めたいをとすれば、であるから、それは
を満たす最小のである。ここでは標準正規分布関数である。したがって、
である。ここで実数に対してはを超えるすべて整数の中で最小のものを表す。ここから明らかなように、Monte Carlo法では乱数の数試行回数に対して求めたい解の誤差はのオーダーで収束する。