定番書
を基に線形代数を学び直していく。
今日のまとめ
- 線形空間が個の部分空間の和空間であり、をの元の和として表す仕方が一意であるとき、はとの直和であるという。これをという。
4. 線形空間
4.6 線形部分空間
線形空間が2つの部分空間の和空間であり、をの元の和として表す仕方が一意であるとき、はとの直和という。これを
と書くこととする。
直和の同値 に対して以下は同値である。
(1)
(2)
(3)
を仮定する。が2通りに
と表されるとき、
が成り立つ。左辺は右辺はの元であるから、共にの元、すなわちである。したがってはの直和ではない。
逆ににでない元が存在するならば、
と2通りの分解を与えるから、はの直和ではない。 )
の部分空間があり、がの元の和として表されるとき、をの和空間といい、
である。このとき
が成り立つ。特に等号が成り立つとき、
を直和という。