「大人の教養・知識・気付き」を伸ばすブログ

一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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今日のニュース(2020年8月17日)

1.今日のポイント

(1)【5G】陰謀論と片付けて良いのか?

(2)【トルコ】EUが東地中海での演習を批判

(3)【中印】ダライ・ラマ14世を諜報していた中国人をインド当局が逮捕

(4)【日本】米国が中距離ミサイル配備を希求

2. マーケット指標

指数 前日終値 増減値 増減率 日付
日本
日経平均
23,289.36
39.75
0.171%
14日終値
TOPIX
1,623.38
▲0.77
▲0.05%
14日終値
JASDAQ
166.27
0.94
0.57%
14日終値
東証マザーズ
1,049.90
17.80
1.72%
14日終値
日本国債10年物
0.044
▲0.002
▲4.35%
14日終値
米国
ダウ平均
27,931.02
34.3
0.123%
14日終値
S&P500
3,372.85
▲0.58
▲0.0172%
14日終値
NASDAQ
11,019.30
▲23.20
▲0.21%
14日終値
SOX指数
2,200.81
▲1.6
▲0.0729%
14日終値
米国債10年物
0.709
0.000
0.06%
14日終値
欧州・アジア
英FTSE100
6,090.04
▲95.56
▲1.56%
14日終値
DAX
12,901.34
▲92.37
▲0.713%
14日終値
上海総合指数
3,360.1
39.37
1.18%
14日終値
印SENSEX30
37,877.34
▲433.15
▲1.14%
14日終値
外国為替
USDJPY
106.60
▲0.33
▲0.30%
14日終値
EURJPY
126.23
▲0.06
▲0.05%
14日終値
EURUSD
1.1843
0.0031
0.26%
14日終値
コモディティ・その他
原油先物(WTI)
42.23
▲0.01
▲0.02%
14日終値
原油先物(Brent)
44.95
▲0.01
▲0.02%
14日終値
金先物(COMEX)
1,953.60
▲16.80
▲0.85%
14日終値
先物(COMEX)
2.8628
0.0558
1.99%
14日終値
BTCJPY(bitFlyer)
1,264,790
▲4,209
▲0.33%
17日 07:04:18

3. ニュース(1):【5G】陰謀論と片付けて良いのか?

www.handelsblatt.com

  • 5日で4か国を歴訪するポンペオ米国務長官中欧・東欧への訪問はデータネットワークにおける中国の排斥を主張するためのものだった
  • ドイツが受ける米国からの圧力も日に日に強くなっている

(1) 知っておきたいこと

 日に日に5Gの設置は拡大している。(実際、東京でも普及に向けて大規模なアンテナ基地局の整備が進んでいる*1)。


図表1 2019年末における5Gの普及度合い
f:id:suguru_125:20200817072056j:plain
(出典:Global Telco News*2

 他方で、こうした5Gの拡大とCovid-19とを結びつける議論が「陰謀論」として各マスメディアやアカデミックにより否定されている*3。これを素で信じて良いのだろうか?
 今回のCovid-19を巡ってはあまりに奇妙な議論が多すぎる。確かに直接飛沫を飛ばさないとはいえども、隙間があまりにもあって効果があるのか不明なマスクの着用。ここ1か月になって異常に増大しているCovid-19罹患者とされる患者数(そもそもこれは厳密にはPCR検査の陽性患者であって、本当の罹患者ではない)。PCR検査は新型コロナウイルスだけではなくインフルエンザウイルスやその他の常在性コロナウイルスをも検知する可能性があり、それにより多大に水増しされているのだとも考えられる*4。そもそも大してよく分かっていない1月の頃から、インフルエンザと同等ないしそれよりも低い再生産率かつ致死率のCovid-19を、なぜここまで警戒すべきなのかを政府が「充分に」説明したのだろうか(民主主義のプロセスとして、という意味)。
 5GとCovid-19に関係があるなどと断言できる証拠を筆者が持っているわけではない。またそれを主張する気もさらさら無い。しかし、冷静に疑問を持ち続ける姿勢を維持すべきではないだろうか。思考停止して無意味に恐れている気がしてならない。

(2) まとめ

  • 荒唐無稽の陰謀論であっても、それを流す人々の意図を読み解く必要がある
  • この意味で「Covid-19の拡散」が明らかにするのは人々が自分で考えた上で日々行動しているか、である

4. ニュース(2):【トルコ】EUが東地中海での演習を批判

sputniknews.com

  • ジョセップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表がトルコによる東地中海での軍事演習を批判した
  • 同国の演習がEU加盟国であるキプロスギリシアの安全保障の脅威になり得るためである

(1) 知っておきたいこと

 過去に度々触れてきたが、東地中海は天然ガスが採掘できるためにイスラエルやトルコ、ギリシアキプロスが対立を繰り返してきた。特にトルコやギリシアキプロスに関しては、歴史的な対立関係も相まって、非常に複雑な状況にある。他方で、トルコはリビアやシリアの問題に関しても軍拡を進めているのであって、EUへの加盟は絶望的と言ってよいだろう。
 これがまた、EU(ドイツ)におけるトルコ系住民への排斥へともつながっていくであろうし、「世界の分断」は今まで以上に明示的になっていくはずだ。ただしここで気にすべきなのは、そうして分断したところで、それはあくまでも政治的なものであり、他方でこれまでのグローバル化がもたらした「ボーダーレス」と呼ばれる事象は消えないということだ。すなわちデジタル上、更にはアナログ(つまり地理的)にもつながってきたそのリンクを政治が断絶することが困難だという意味である。
 それが意味するのは、シンガポールやドバイなどが担ってきたハブとなる都市・国家の役割がかつてなく重要になるということである。たとえば筆者は、カナダに関してこの意味で注目してきた(英仏の旧植民地で、米国と地理的に隣接しており、かつ移民や経済システム上、自由かつ開放的な政策を取ってきた)。
 たとえばイスラエルとの関係を開いたUAEだが、首長国連邦との名が示すようにあくまでも連邦制を取っており、各邦がある程度独立した政治を行なっている。それらがすべてイスラエルに友好的なのだろうか。グローバル化というよりは、帝国化の方が正しいように思う。

(2) まとめ

  • 政治的に世界の分断が拡大しているのは事実である
  • しかし、デジタルや金融、さらにはアナログ的にであっても、分断が事実だとは一面的に言えない状況下にあることを忘れてはならない

5. ニュース(3):【中印】ダライ・ラマ14世を諜報していた中国人をインド当局が逮捕

www.jiji.com

(1) 知っておきたいこと

 「ダライ・ラマ」は冷戦下において米中央情報局(CIA)による作戦としてここまでの地位や国際的な尊敬を集めるようになったと聞いたことがある。それが米中での対立が深まったことで、政治的には既に引退を表明しているダライ・ラマ14世の存在感が強まってきているのだろう*5。そもそも同人をインドが匿っていること自体、そうした政治的な意図を意識せざるを得ない。
 他方で、こうした人物は監視の緩いネパールを経由して入出国しているとのことでネパールや中国、インドの国境隣接地隊は更に厳戒な態勢を取らざるを得ないだろう。中印の紛争は更に深刻化していくのが必至である。

(2) まとめ

  • ダライ・ラマ」は米CIAの対中作戦によりここまでの影響力を持つまでになった
  • 中印・ネパールの緊張は更に深まらざるを得ない

6. ニュース(4):【日本】米国が中距離ミサイル配備を希求

jp.sputniknews.com

  • 米国は日本を含むアジア太平洋地域に中距離ミサイルを将来的に配備する意向である
  • マーシャル・ビリングスリー米大統領特使(軍縮担当)が公表した

(1) 知っておきたいこと

 これは単に安全保障的な意味を持つだけではなく、「東アジアを中心にAPACが米国にとっては有望な軍事マーケットになることを宣言したものだ」ということをまずは捉えておきたい。すなわち、同地域での紛争・軍事対立が今後不可避であるということである。それは必然的に日本の安全保障を根本的に考え直すきっかけになると言える。2045年に日本は真の意味での独立を達成することになる、と随所で聞く機会がある。この逼迫した財政状態でどのような安全保障体制を取るべきなのか。単に軍隊を持つという安易なものとは別方向での姿勢を考えたい。そのためにも金融などでソフトパワーを発揮できるような体制構築に向けて動きたい。

(2) まとめ

  • APACが有望なミサイル・マーケットになることを意味する
  • どのように安全保障を維持すべきか、慎重に考えたい
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