- 1.今日のポイント
- 2. マーケット指標
- 3. ニュース(1):トランプに選挙遅延が出来るのか?
- 4. ニュース(2):何も解決しない
- 5. ニュース(3):太陽と大規模停電の恐怖
- 6. ニュース(4):野党は無力
2. マーケット指標
指数 | 前日終値 | 増減値 | 増減率 | 日付 |
---|---|---|---|---|
日本 | ||||
日経平均 | 22,339.23 |
▲57.88 |
▲0.259% |
30日終値 |
TOPIX | 1,539.47 |
▲9.57 |
▲0.62% |
30日終値 |
JASDAQ | 161.54 |
▲0.31 |
▲0.19% |
30日終値 |
東証マザーズ | 971.99 |
12.10 |
1.26% |
30日終値 |
日本国債10年物 | 0.013 |
▲0.008 |
▲38.10% |
30日終値 |
米国 | ||||
ダウ平均 | 26,313.65 |
▲225.92 |
▲0.855% |
30日終値 |
S&P500 | 3,246.22 |
▲12.22 |
▲0.376% |
30日終値 |
NASDAQ | 10,587.81 |
44.87 |
0.43% |
30日終値 |
SOX指数 | 2,147.55 |
41.25 |
1.94% |
30日終値 |
米国債10年物 | 0.545 |
0.004 |
0.67% |
30日終値 |
欧州・アジア | ||||
英FTSE100 | 5,989.99 |
▲141.51 |
▲2.33% |
30日終値 |
独DAX | 12,379.65 |
▲442.61 |
▲3.51% |
30日終値 |
上海総合指数 | 3,286.82 |
▲7.73 |
▲0.235% |
30日終値 |
印SENSEX30 | 37,736.07 |
▲335.06 |
▲0.884% |
30日終値 |
外国為替 | ||||
USDJPY | 104.80 |
0.08 |
0.07% |
31日 07:10:31 |
EURJPY | 124.08 |
0.03 |
0.02% |
31日 07:11:27 |
EURUSD | 1.1841 |
▲0.0005 |
▲0.04% |
31日 07:11:59 |
コモディティ・その他 | ||||
原油先物(WTI) | 40.45 |
0.11 |
0.27% |
31日 07:12:12 |
原油先物(Brent) | 43.59 |
▲0.05 |
▲0.11% |
30日終値 |
金先物(COMEX) | 1,949.05 |
0.75 |
0.04% |
31日 07:13:53 |
銅先物(COMEX) | 2.9207 |
0.0015 |
0.05% |
31日 07:13:58 |
BTCJPY(bitFlyer) | 1,165,618 |
▲19,382 |
▲1.64% |
31日 07:15:05 |
3. ニュース(1):トランプに選挙遅延が出来るのか?
- トランプ米大統領が11月実施予定の大統領選について延期すべき旨ツイートした
- Covid-19と郵便投票のリスクが理由であるとしている
(1) 知っておきたいこと
米国の第二四半期実質GDPが年率でマイナス32.9%と米国史上最大規模のマイナスを記録した*1。そうした中でもはや当選の余地がないと判断しての発言であると考えるのが自然だろう。他方で、そもそも大統領選挙日程の変更権限は大統領に存在しない。それは連邦法で定められたもので、改正案を連邦議会に通さない限り実現しないため、その蓋然性は限りなく低い*2。
そもそも米大統領選は、南北戦争中も第二次世界大戦中も間断なく行われてきた。そのために、たとえ内戦のような事態になったとしても、実績ベースから判断すると延期することはまずありえない。となると、第三者が出てくることもあまり想定できないことから、バイデン大統領が登場すると考えた方が良いだろう。
(2) まとめ
- 米大統領に選挙延期権限は存在しない
- バイデン大統領登場の蓋然性が高い
4. ニュース(2):何も解決しない
- ベネズエラのマデュロ大統領が反対派に対し対話を行う準備がありそのための調停役としてノルウェー政府に接触していると表明した
- そのための条件として反対派が米国によるベネズエラの対外資産凍結の解除を支持することを併せて示した
(1) 知っておきたいこと
ベネズエラを考えるにあたっては、2つの資源に目を向ける必要がある。一つは原油である。ベネズエラは世界最大の原油確認埋蔵量を有する。その開発・生産を国営企業であるPDVSAが担っているのだが、資金不足からその生産規模はもはや400,000バレル/日を切っているという*3。キューバに対してもかつて原油を供給していたベネズエラだが、最近はイランとの関係を深めていることもあって、米国にとっては「目の上のタンコブ」である。
もう一つが水である。ギアナ高地を有する同国は大量の水資源を有する国でもある*4。グローバル企業が軒並み水ビジネスに走っている中で、同国は有望な水資源供給国になり得るのである。ベネズエラが窮乏すればするほどそうした資産を買収しやすくなるという視点をもってベネズエラ事情は見た方が良い。
そういったことを前提にしてみると、欧米が支援するグアイド側との調停に向けた動きは、特に米国が中国問題などに専心している中だから行っていると考えられる。そこで欧州が如何にマデュロ政権をサポートするのかがカギである。
5. ニュース(3):太陽と大規模停電の恐怖
(1) 知っておきたいこと
太陽フレアは太陽の表面でおきる大爆発であり、そのとき発生するガスからは「電波やX線のほかに、電子や陽子などの電気をおびた素粒子が飛び出し」、「X線やこれらの素粒子は地球に十分から1〜2日後に到着して、電離層や地磁気を乱して、電波通信が妨害されるデリンジャー現象や磁気嵐をおこし」得る*5。
(図表1 直近の太陽X線の発生状況)
(出典:宇宙天気予報センター*6)
1859年に生じた太陽フレアで、米国では大規模な被害が生じたことが知られている*7。またそのときと同規模の太陽フレアが生じれば、米国だけでも1兆ドル規模での被害が生じるとの試算が2009年にはあるのである*8。
もちろん各社はそれを防ぐための様々な措置を取っているのだが、地球から遠い太陽の状況が我々の日常生活をも阻害し得る点を知っておきたい。
(2) まとめ
- 太陽フレアは最終的に全世界規模での大停電をもたらす可能性がある
- 現在の太陽活動は異常期に入っているため、要注視
6. ニュース(4):野党は無力
*1:アメリカ 4-6月GDP 年率ー32.9% 統計開始以来最悪の水準 | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース参照。
*2:トランプ大統領 大統領選延期に言及 権限なく可能性低いか | アメリカ大統領選 | NHKニュース参照。
*3:Venezuela, la mayor reserva mundial de petróleo, ya es el sexto productor de Latinoamérica | Economía参照。
*4:http://gwaterjapan.com/event/1501eneco.pdf参照。
*6:現況・トレンド | 太陽フレア | 宇宙天気予報センター参照。
*7:巨大磁気嵐と人間の文明:1859年の太陽嵐が示すもの | WIRED.jp参照。
*8:https://www.nap.edu/catalog/12507/severe-space-weather-events-understanding-societal-and-economic-impacts-a参照。