今日、業界地図オフ会に参加させて頂き大変勉強になった!
今月の業界地図オフ会のテーマは「不動産」でした!
— おしば@業界地図オフ会 (@lumanabu) 2020年6月28日
・三菱地所
・トヨタホーム
・ハウスドゥ
・ヒューリック
・大京
という濃ゆい内容。。。
参加された方々のプレゼンレベルも資料もすごかった🥺
【業界地図オフ会】不動産業界|おしば #note https://t.co/8PhyM02dTR https://t.co/yeqiWOBxtH
今回は不動産業界がテーマだったのだが、筆者は「ヒューリック」を選択。せっかくなので、自分の発表をここで共有したい。
- 1. ヒューリックとは? ~富士銀行の店舗管理から優良不動産賃貸会社へ~
- 2. ヒューリックは儲かっている ~優良物件と低い販管費が理由~
- 2. ヒューリックとJ-REIT
- 3. ヒューリックの次 ~多角化と高級化~
- 4. ヒューリックの財務的課題 ~多額の有利子負債~
- 5. まとめ
1. ヒューリックとは? ~富士銀行の店舗管理から優良不動産賃貸会社へ~
ヒューリックは、創業から60年以上の歴史を誇る老舗不動産会社で、旧安田財閥からなる芙蓉グループの一員である。
注目すべきは…
(1) もともとは旧富士銀行の店舗管理会社
来歴からも分かるように、旧富士銀行の店舗管理と保険代理店からスタート:
ヒューリックの来歴
1957年03月 | 不動産業務(旧富士銀行の店舗管理)・保険代理店業等を主目的に日本橋興業(株)の商号で設立 |
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06月 | 損害保険代理店業務を開始 |
2006年03月 | 西浦三郎 代表取締役社長就任(現 代表取締役会長) |
2007年01月 | ヒューリック(株)に商号変更 |
2008年11月 | 東証一部上場 |
2010年07月 | 保険代理店事業を会社分割 |
千秋商事(株)及び芙蓉総合開発(株)と合併 | |
2011年04月 | ヒューリックホテルマネジメント(株)設立(現連結子会社) |
2012年07月 | 旧昭栄(株)と合併 |
10月 | ヒューリック本社ビル竣工、本社を移転 |
2013年04月 | ヒューリックリートマネジメント(株)設立 |
2015年12月 | (株)シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズと合併 |
2016年11月 | ヒューリックプライベートリートマネジメント(株)設立 |
2017年05月 | HULIC &New SHIBUYA 竣工(同社初の自社開発商業施設) |
2. ヒューリックは儲かっている ~優良物件と低い販管費が理由~
(1) ヒューリックの事業 ~ほぼすべて不動産~
スタートは不動産管理と保険代理店の2足の草鞋だったが、事実上、純粋な不動産会社に近い。
(2) 好業績 ~高い利益率~
大手不動産会社と比較しても「ヒューリックは利益率が高い」のが分かる。
以下のグラフは「業界地図」を基に不動産大手の連結損益計算書をウォーターフォール図でまとめたものを比較したもので、左の緑が売上高(営業収益)で、そこから売上(営業)原価、販管費、営業外損益、特別損益、税金を差し引いて、最後の当期純利益(青)を示している*3:
つまり、売上高営業利益率が大手不動産会社の中でも一番高いのだ:
3. ヒューリックの次 ~多角化と高級化~
ヒューリックは今年度(2020年度)から新たな中長期経営計画に則り、ビジネスを行っている。そこでの戦略の一部が、多角化と高級化である。
たとえば、高級旅館である「ふふ」ブランドを経営している。
4. ヒューリックの財務的課題 ~多額の有利子負債~
5. まとめ
ヒューリックは、
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*1:みずほが悩む「ヒューリック」の狼藉 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版参照
*2:合併時、存続会社は昭栄だったが、商号はヒューリックとなったので事実上は吸収合併といえると筆者は考える
*3:売上高で割って割合表示にしている
*4:https://www.hulic.co.jp/business/参照
*5:EBITDAは直近3期の平均値を用いている。