業務でC#を用いることになったので、最近勉強していなくて朧気になってきた知識をReviseする意味でも、以下の書籍を読みながらC#で実装してみる。今日はP.36-47まで。ただし今回は実装なし。
3. 確率論の基礎
3.1 二項分布を用いた株価モデル
確率で成功、で失敗を定義できるような出来事を複数回(回)行うような試行を考える(各出来事は影響しない(独立である)ものとする)。そのうち回成功する確率を考える。
株価過程を表現するのに、時刻を離散的に考えて(たとえば毎翌営業日の終値)株価の上昇を成功、下落を失敗と考えることで二項分布を活用できる。すなわち、初期時点においてである株価に対し各期間において確率で倍に、確率で倍になるようにモデル化すれば、
時点において株価が回上昇する確率は
であり、この時の株価は
である。
3.2 Poisson分布を用いた倒産確率のモデル化
二項分布においてを固定したままでとすれば
であるから、とすれば
であること、残りの項はでに収束することを踏まえれば、
となる。このような形態の確率を持つ分布をポアソン分布という。
ポアソン分布を用いると、ある基準でグループ化された企業群の1年以内に倒産する企業数の確率をモデル化できる。企業数をとし、各企業の1年以内の倒産確率をとすれば、1年以内に倒産する企業数がである確率を
で近似できる。