- 1.今日のポイント
- 2. マーケット指標
- 3. ニュース(1):【ロシア】ロシア正教の悪魔祓い師が新型コロナ合併症で死去
- 4. ニュース(2):【アフリカ】債務不履行で中国を苦しめる
- 5. ニュース(3):【北朝鮮】仮想通貨を盗み出す
- 6. ニュース(4):【日本】投資は自己責任
2. マーケット指標
指数 | 前日終値 | 増減値 | 増減率 | 日付 |
---|---|---|---|---|
日本 | ||||
日経平均 | 22,329.94 |
▲88.21 |
▲0.394% |
07日終値 |
TOPIX | 1,546.74 |
▲3.14 |
▲0.203% |
07日終値 |
JASDAQ | 165.02 |
0.48 |
0.291% |
07日終値 |
東証マザーズ | 1,035.19 |
12.05 |
1.17% |
07日終値 |
日本国債10年物 | 0.008 |
▲0.004 |
▲31.82% |
07日終値 |
米国 | ||||
ダウ平均 | 27,433.48 |
46.5 |
0.17% |
07日終値 |
S&P500 | 3,351.28 |
2.12 |
0.0633% |
07日終値 |
NASDAQ | 11,010.98 |
▲97.09 |
▲0.87% |
07日終値 |
SOX指数 | 2,178.86 |
▲26.08 |
▲1.19% |
07日終値 |
米国債10年物 | 0.566 |
0.004 |
0.66% |
07日終値 |
欧州・アジア | ||||
英FTSE100 | 6,032.18 |
5.28 |
0.0876% |
07日終値 |
独DAX | 12,674.88 |
83.2 |
0.659% |
07日終値 |
上海総合指数 | 3,354.04 |
▲32.42 |
▲0.962% |
07日終値 |
印SENSEX30 | 38,040.57 |
15.12 |
0.0398% |
07日終値 |
外国為替 | ||||
USDJPY | 105.93 |
0.39 |
0.36% |
07日終値 |
EURJPY | 124.84 |
▲0.49 |
▲0.39% |
07日終値 |
EURUSD | 1.1788 |
▲0.0087 |
▲0.73% |
07日終値 |
コモディティ・その他 | ||||
原油先物(WTI) | 41.56 |
▲0.39 |
▲0.93% |
07日終値 |
原油先物(Brent) | 44.66 |
▲0.43 |
▲0.95% |
07日終値 |
金先物(COMEX) | 2,036.15 |
▲22.25 |
▲1.08% |
07日終値 |
銅先物(COMEX) | 2.7905 |
▲0.1200 |
▲4.12% |
07日終値 |
BTCJPY(bitFlyer) | 1,238,289 |
▲9,211 |
▲0.74% |
10日 07:11:57 |
3. ニュース(1):【ロシア】ロシア正教の悪魔祓い師が新型コロナ合併症で死去
(1) 知っておきたいこと
韓国でもカルト教団における集団感染が大問題になってきた。宗教というビジネスモデルを考えると、主に精神的な悩みをニーズ(シーズ)としてそれを解消(したと思わせる)すべく、集会を催す。そこで同じ体験をする、もしくはそこで出会った既に信者の人間が教祖と呼ばれる人々を神格化するのに一役買う。かつては麻薬を焚くといったことまでして参加者の精神を操ったようだ。このように“場”をつくることが宗教においては必須である。
それは電子空間上に投射し難い。五感で直接体感しない限り、宗教は機能し難い。とすれば、宗教*1は地下に潜っていくか、消滅していくか、となる。とはいえ経済、そして生活が苦しくなっていく以上、不安や精神的な苦悩は今まで以上に増えていくのは必至だ。それを代替するものとして何が提供されていくだろうか?かつてはアヘンやタバコ、酒がそれを担ってきた。医療用大麻が各国で普及しているが、大麻や麻薬がそうした不安解消に現れるのだろうか?
(2) まとめ
- 宗教ビジネスは現実の“場”を共有することがそのビジネスモデルの根幹にある以上、変わっていかざるを得ない
- 宗教が麻薬に置き換わるか?
4. ニュース(2):【アフリカ】債務不履行で中国を苦しめる
- Covid-19を受けてアフリカ諸国がデフォルトに陥っている
- 中国は債務減免に応じる気配はない
(1) 知っておきたいこと
中国はアフリカにおいて資源確保*2や人民解放軍の基地として利用できる拠点*3を得るべく食指を伸ばしてきた。とはいえここ数年はアフリカ市民から多少嫌われていたようだ*4。孔子学園があるものの、中国はソフトパワーの行使が苦手であり、インフラといったハードの構築といった物質的な満足でしか友好関係を担いづらいのかもしれない(かつての日本と同様だ。)。
そうなってしまうと、国家によるデフォルトが明らかにするのは、窮極的には債務国の方が強いということだ*5。法的または道義的にはともかく、実質的に債務者は返済先および返済額を選ぶことができる(返す気が無い先には返さない、払えないものは払えない、というわけだ。)。結局のところ、信義が無いと人とも国家とも真の関係は築けない、ということか。
(2) まとめ
- 中国によるハード面を重視した外交施策は結局のところ、上手くいきづらい
- 信義がなければ対人(対国家)関係は上手くいかない
5. ニュース(3):【北朝鮮】仮想通貨を盗み出す
(1) 知っておきたいこと
過去にも触れたとおり、北朝鮮はジブラルタル(スペイン)や英国(ロンドン・シティ(City of London))から(間接的に)支援を受けつつ、北朝鮮独自の仮想通貨開発に勤しんでいる。北朝鮮にも中央銀行があり、現在の通貨システム・ネットワークに加盟しているのと同様だ*6。
他方で、米国から経済制裁を受けたり米国から警戒を抱かれている国家は、米ドル建てで米ドルに価値をペッグしているステーブルコインであるテザー(USDT)を用いて間接的に米ドル建て取引を行なっており、経済制裁がある意味で機能しなくなっている。北朝鮮のアルトコイン利用のように、既存通貨発行主体による規制が新しいものの有用性を却って煽っている側面があるのである。
連邦政府が、ではないものの、米国内でもデジタルドルのホワイトペーパー(仕様書のようなもの)が5月に公開されている*7。いよいよ法定通貨のデジタル化は不可避となっている。
6. ニュース(4):【日本】投資は自己責任
- 生命保険会社に対し、豪ドル建商品での損失や十分に開示されていない手数料などへの不満が強まっている
- ある高齢の保険加入者は営業担当の発言を真に受けていたところ、多額の損失を出した
(1) 知っておきたいこと
「投資は自己責任」という言葉がある。これは金融機関が自己の責任を回避するために用いる言葉ではない。自分の資産については自己責任、つまり自責の念が無ければ投資など上手くいかないということを意味するのである。こうした被害の事例を聞けば聞くほど、その念を強くする。金融商品を売る人々は運用益や運用手数料、契約成立によるバックマージンを狙っているのだと冷静に踏まえなければならない。
他方で、金融的な言い方ではあるが、保証は本質的にはリスクの移転である。上述した修理保証であれば、故障した際に発生する負担を相手が抱える代わりにそのリスクに見合った保証料を貰うというサービスである。こうした金融商品に対する健全な猜疑心は金融に限らず、一般的な(商)取引において当たり前に有するべきものではないだろうか。日本の製造メーカーが修理保証を当たり前にしたりデパートなどの小売店が商品交換に当たり前に対応したりした結果、消費者である我々は「自分で考える」ことを麻痺させてきたのかもしれない。
金融商品に関する透明性の無さは日本の金融機関に共通するトンデモナイものであるのはよく分かる。業界の悪癖だとは考えている。しかし自分の資産を守るには、自分で心構えをして自分で損得を考えて自分で判断するしかない。金融商品を売買するときはリターン・リスク・コストの3つのすべてをしっかりと考えれば、ババを引くことはまずない:
(2) まとめ
- 自分の資産を守れるのは自分だけである
- 投資信託や保険など複雑な商品を判断する際は、リターン、リスク以上にコストを考えること