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一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。データ分析・語学に力点を置いています。 →現在、コンサルタントの雛になるべく、少しずつ勉強中です(※2024年1月21日改訂)。

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フランス語文法(01/17)

1. 名詞

 伝統的には職業名は男性名のみであった。しかし最近は女性形も用いる。
  例:un avocat/une avocate
ただし女性形にすると意味が変わる名詞はそのまま。
  例:médecin
 語形で男性形・女性形を判断できるもの:

  • 男性名詞:-age, -ement, -isme
  • 女性名詞:-tion, -aison, -sion, -té, - ude

2. 冠詞

 フランス語において冠詞は実際の事物を指すことが出来るようにする「現働化」を果たす専用の言語記号である*1。冠詞には不定冠詞(可算名詞用と非可算名詞用(後者を特に部分冠詞という。)がある。)と定冠詞がある。
 冠詞は聞き手のために話題に上がっている名詞がどのようなものかを指し示す手掛かりになる。不定冠詞であれば、その名詞が表すもののうち、不特定の1つまたは複数を話者が想定していることを表す。定冠詞であれば、とある特定の1つまたは複数を想定していることを表す。

2.1. 用法

単数 複数
可算 男性

女性
un

une
des
非可算 男性

女性
du (de l’)

de la (de l’)
-

2.2 (非)可算名詞用不定冠詞の特殊用法

 冠詞が強意用法として用いられる場合がある。すなわち「本当の」「真の」「ひどい」「甚だしい」といった意味を持つ。

  • 例1 Cet homme, c’est un diplomate. あの男こそ真の外交官だ。
  • 例2 Il faisait un de ces froids. 酷い寒さだった。
  • 例3 Mille euros, c’est de l’argent. 1,000ユーロと言えば大金だ。

 複数形desも強意的に「たくさんの」を意味する場合がある

  • 例 Il passe des heures à écouter de la musique. 彼は音楽を聴くのに何時間も費やす。

2.3 定冠詞用法で注意すべき用法

  1. 体の部分は定冠詞を用いる。
  2. 単位には定冠詞を用いる。

      例 Il roule à 100km à l’heure. 彼は時速100kmで走る。
  3. 曜日につくと「毎週~曜日」を意味する。

      例:J’ai cours le mardi et le vendredi. 私は毎週火曜日と金曜日に講義がある。

2.4. 冠詞の変化

2.4.1.前置詞と定冠詞の縮約

 前置詞à, deと共起すると縮約を起こす。女性形単数およびエリジヨンした形は縮約しない。地名に含まれた定冠詞は縮約し、人名に含まれた定冠詞は縮約しない。

2.4.2. 不定冠詞の変化

 以下の2つの場合に、不定冠詞desはdeに変化する。

(1) 否定文で直接目的補語に付く不定冠詞
(2) 形容詞の前にある複数不定冠詞
  • 例1 J’ai un frère. →Je n’ai pas de frère.
  • 例2 Elle a acheté des poires. →Elle n’a pas acheté de poires.
  • 例3 Je bois du vin. →Je ne bois pas de vin.
  • 例4 Elle a de longs cheveux.
  • 例5 Il y a d’autres sortes de problèmes.

 属詞が民族・職業・身分を表すときは不定冠詞を省略する。

 前置詞deに続く場合、可算名詞用不定冠詞複数のdesと非可算名詞用不定冠詞du,de laは省略

  • 例 J’ai envie de [×des] vacances.
2.4.3. 冠詞を省略する・無冠詞となるパターン
(1) 呼びかけ Capitaine! 船長!
(2) 標識、看板 Défense de fumer 禁煙
(3) Pierre qui roule n'amasse pas mousse. 転石苔むさず。
(4) 同格 Tokyo, capitale du Japon
(5) <動詞+名詞>の成句 avoir faim
(6) 住所 habiter rue Bonaparte.
(7) 用途・動力・目的・原因を表す前置詞à, pour tasse à café :コーヒーカップ
(8) 手段を表す前置詞par, à par avion :航空便で, à pied :徒歩で
(9) で容態の副詞句となるとき avec prudence :慎重に
(10) <名詞+de+名詞>種類・素材を表す2つ目 maillot de bain :水着
(11) 前置詞en être en colère :怒っている
(12) il y a構文で出来事を表す名詞 Il y a grève aujourd’hui. 今日はストライキがある。
(13) ペアとなる名詞がetで結ばれるとき parents et enfants :親子
(14) 複数の名詞を列挙 Dans ce zoo, on a plusieurs sortes d'animaux : lions, tigres, girafes, singes ... etc.
(15) ペアになった名詞に再言及 J'ai perdu mon parapluie dans le bus. Un autre jour, j'ai perdu mon chapeau. J'ai retrouvé parapluie et chapeau au commissariat.
(16) その他の成句的表現 de père en fils :親から子へ

jour après jour:毎日毎日

si besoin est :必要ならば

*1:数量表現や所有形容詞、指示形容詞もその機能を有する。

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