仕事で未だに使うことのあるを改めて体系的に学びたく
を読んでいく。
1. VBAを始めるための準備と仕組み
1.1 VBAで何ができるのか、あるいは何をしたいのかの整理
とは の略で、をプログラムで操作するためのプログラム言語である。
自動化の醍醐味である「大量の作業を一瞬で終わらせるための仕組み」である繰り返し処理や「セルの値やその他の条件を判断してプログラムの流れを変更する仕組み」である条件分岐も用意されている。
またファイルのリネームなどの機能と言える処理もで行うことが可能である。
更にには「ボタン」や「リストボックス」など「ユーザーの操作を助ける仕組み」であるを作成するための各種のパーツも用意されている。
仕組み | 用途と概略 |
---|---|
の機能のプログラム化 | 普段で行なっている業務をプログラムとして記述し、実行するだけで直ぐに終えられるようにする仕組み |
プログラムに流れを付ける仕組み | 回数を繰り返す、全シート繰り返すなど、作業を繰り返したり、セルの値に応じて実行するプログラムを変更するなど、条件に応じて行う作業に変化を付けたりするようにする仕組み |
だけでは実現できない機能のプログラム化 | ファイルの操作やのデータベースの操作など、だけでは実行できない作業を機能拡張する形で実行する仕組み |
作成用の仕組み | シート上にボタンやチェックボックスを配置したり、専用のフォーム画面を作成して |
なお「マクロ」はの機能の1つで、「複数手順の操作をひとまとまりの操作として登録し、再実行するための機能」である。このマクロ機能で実行する内容をプログラムとして自由に記録・編集できるが、その際に用いる記述ルールが「」である。とはいえいずれも「を自動化する仕組み」程度のニュアンスで用いられている。
1.3 VBEの使い方
マクロの確認・編集を行うには専用の( )を利用する。は「開発」タブの一番左端にある ボタンを押すことで表示される。
場所 | 用途 |
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①メニュー、ツールバー | の各種機能を呼び出す。 |
②プロジェクトエクスプローラー | ブック内の「モジュール」の構成を確認・編集する。 |
③プロパティウィンドウ | 選択したオブジェクトやコントロールの設定を行うウィンドウ。 |
④コードウィンドウ | プログラムを確認・設定するのメイン・ウィンドウ。 |
⑤イミディエイトウィンドウ | デバッグ時に値の確認を行なったり、簡単なコードをそのまま記述して実行したりできる場所。 |
表示した画面からの画面に戻るには、画面右上の×ボタンを押して閉じるか、ツールバー左端のアイコンボタンを押す。また+キーでと画面の表示を切り替えることができる。
1.4 一番小さなマクロの構成
簡単なマクロを作成してみる。まずはを起動し、新規ブックを作成する。次いで「開発」タブの ボタンを押してを表示する。
1.4.1 標準モジュールを追加する
のメニューから「挿入」→「標準モジュール」を選択すると、プロジェクトエクスプローラー内の「標準モジュール」フォルダーに「Module1」という名前の標準モジュールが追加される。
1.4.2 コードの入力
コードウィンドウの適当な位置に以下のようにコードを入力する。の間はキーを1回押してインデントを下げる。
Sub macro1() MsgBox "Hello VBA!!" End Sub
1.4.3 マクロの実行
マクロを実行するには、ツールバーの/ユーザーフォームの実行ボタンを押す。
1.4.4 マクロを作成する作業のまとめ
- マクロの「入れ物」(モジュール)を用意する
- マクロの「外枠」()を作成する
- マクロの内容を記述する
1.5 作ったマクロをどうやって保存するか
マクロを作成したブックを保存するには「ファイルの種類」をマクロ有効ブック*にした上で保存する。