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大人のための英文法(25/31)

はじめに

 グローバル人材になるならば英語くらいはできなければ、とよく言われる。だったら、一流の、本当の英語を学びたいと個人的に思っている。ということで、本当の「大人のための英語」として英文法を学んでいく。ここではそのメモを書いていきたい。
 参考図書として

を読んでいく。今日は第31章を扱う。

31. 一致

 文中の2つの要素が、性・数・格・人称の点で互いに一致した形式特徴を示す現象を一致または呼応という。英語における一致には5種類の類型が存在する:

   主語と述語動詞 人称と数に応じて一致する。
   限定詞と名詞 this/these, that/thoseは数において主要語と一致する。
   代名詞と先行詞 数において通例、意味呼応する。
   同格名詞 数と格において通例、一致する。
   主語と補語 数と格において一致する。ただし一致しないことも多い。

31.1 主語と述語動詞

 名詞の種類ごとに人称と数に応じて一致する。

  名詞節・動名詞節・

否定詞句・前置詞句・

副詞/形容詞句
単数動詞と一致する。
  集合名詞 集合体を一つの単位として見る場合は単数扱い、

個々のメンバーを考える際は複数扱いとする。
  複数名詞 ①一つの個体を表す名詞(E.g. 学問名、施設名)は単数扱いとする。

②単複両様に扱うものもある(※後述)。
  most/half/part/rest/

any/a lot/lots of+名詞
ofの目的語の単複に一致する。
  a number of/

the number of
前者はseveralの意味で複数、後者は「…の数」の意味で単数呼応する。
  all/none 人を表す場合は複数、事物を表す場合は単数*1に一致する。
  eachなどの代名詞 each, everyone/everybody, anyone/anybody, anything, one, no one/nobody, someone/somebodyは単数動詞で呼応する。
  either, neither 単数呼応が原則である。
  what節 補語が複数のときは複数呼応する事例が単数呼応事例の2倍も多い。ただし先行詞の単複が明らかならばそれに一致する。
  many a +単数名詞/more than one+単数名詞 単数動詞で呼応する。
  主語のwho, what節 原則として単数動詞で呼応する。ただし答えが複数なのが明らかであれば複数動詞で呼応する。
  複主語*2 別個のものを指すと解釈できるときは複数、

同一のものを指すと解釈できるときは単数で呼応する。
  動詞が単数名詞で始まる

複主語に先行する場合
通例、単数動詞で呼応する。
  A or Bの場合 原則としてBと呼応する。
  not A but B Bと呼応する。
  either A or B 原則としてBと一致する。
  neither A nor B Bが単数であっても複数動詞で呼応する。
  not only A but (also) B Bと一致する。
  A (along/together) with B,

A as well as B
Aと一致する。くだけた格ではandと同義と見なされ複数動詞で呼応することもある。
31.1.1 there構文

 「there is +単数名詞」、「there are+複数名詞」が原則である。ただしthere'sの後に複数名詞が来ることも相応にある。

31.1.2 It is A that構文

 Aの単複にかかわらずit is/wasは単数のままとする。従属節の動詞はAに呼応する。

31.2 限定詞と名詞

 古英語では限定詞と形容詞が性・数・格において一致していたが、現代英語では限定詞のthis/these, that/thoseがそれぞれ単数・複数名詞と呼応するのが唯一の一致事例になった。ただしいくつか留意事項がある。

  this thirty yearsの類型 MarloweやShakespeareに見いだされるこの類型は限定される語を1つの集合として捉えている。
  these kind of knavesの類型 Shakespeare時代から用いられてきたこの類型は格式体では誤用とする。ただし現代英語でも稀とは言えず、略式体では容認可能と見なされているとする専門家が存在する。
  all manner of 中世英語でフランス語から借用されたmannerはこのような形式では左記の形式でのみ利用される。
  数詞の特殊例 one or two weeksは複数扱い。
  端数のある数詞 1より多ければ複数として、少なければ単数で呼応する。
  the+形容詞 ①複数普通名詞に相当する場合は複数動詞で呼応する。

②抽象名詞に相当する場合は単数動詞で呼応する。

③単数普通名詞に相当する場合は単数動詞で呼応する。

31.3 主語と補語

 原則として数において一致する。しかし「複数の統合」*3が生じて単数一致することがある。補語で複数の一致が生じることもある。

  E.g. He is a student.
  They are students.
  Two years have passed since then.*4
  'Seventeen years is a long time,' said Poirot thoughtfully.
  Wives are a damned nuisance, anyhow.

31.4 主語と目的語

 主語が複数でも目的語が単数になる場合がある。たとえば以下のような配分単数(各人が目的語を1つずつ持っており、それを各人に個別に配分されていると考えるもの。)がある。他方で配分複数が求められる場合や、曖昧さを避けるために意図して配分単数を行う場合もある。

  E.g. We have a nose.
  E.g. The three men were vigorously nodding their head/heads.*5
  E.g. Children must be accompanied by a parent.*6

31.5 目的語と補語

 数と格において一致する。

31.6 代名詞と先行詞

 以下のような特殊用法に注意する。

  everyoneの類 通例、複数代名詞で受ける。
  複主語が両性を指す

場合や性別が不明の主語
複数代名詞で受ける。
  one 英国ではone/one's, 米国では他にheでも受ける。最近はwe, you, theyを使うことが増えてきた。
  your Majesty/Highness 称号は文法的にはit.itsで受けるのが正しいものの、実際にはyou, your, she, her*7で受け、3人称単数で受ける。

31.7 格の一致

31.7.1 主語の補語

 主語補語の主格は極めて格式的な場合に限られ、それ以外では対格が普通である。

  E.g. Yes, it is she!/her!
31.7.2 目的語と目的語補語

 原則として格が一致する。

  E.g. I thought it him.
  You want it to be him, don't you?
31.7.3 同格語の一致

 同格語は、それが修飾する主要語と数と格において一致する。しかし主要語がletの目的語である場合、同格語の方は主格で現れる。

  E.g. John, my neighbour, often goes to the races.
  Let us go then, you and I, / When the evening is spread out against the sky/ Like a patient etherised upon a table;
31.7.4 性の一致

 現代英語には文法的性という文法範疇は存在せず、自然性と一致する。

31.8 アスペクトの一致

 主語節にdo/did/doneがある場合、補語節の動詞は裸不定詞となり、主語節にdoingがある場合、補語節の動詞もdoingで受ける

  E.g. All I could do was wait until he felt better.
  What she was doing was correcting the proofs.

*1:allを単独でeveryoneの意味として用いることは普通しない。

*2:2つ以上の名詞句がandとで、または接続詞なしに等位接続されて主語になっているもの。

*3:1つの集合体と見なすこと。

*4:1年ずつ過ぎて行ったと捉えているために複数で一致する。

*5:複数の方が望ましいとされる。

*6:もしparentsとすると両親が2人とも付き添わなければならないとの意味にも取れる。

*7:your Majesty/Highnessを繰り返す場合もある。

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