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フランス語文法(17/17)

24. 発音と綴り字の読み方

 フランス語の発音(記号)には以下の特徴がある:

   (1) 日本語よりも口の筋肉を大きく動かす。
   (2) 日本語にはない唇の強い丸めがある。
   (3) 母音数が日本語では5つであるのに対し16ある。
   (4) 鼻濁音がある。

24.1 母音

  • 前舌平唇
   i [i] 口を歯が見える程度に狭く開け下は下の歯の裏側に押し当て、唇を強く左右に引き「イ」に発音する。
   e [e] [i]の口の開きから少しだけ開き唇を左右にひいて「エ」と発音する。
   ɛ [ɛ] [e]から更に口を広く開けて「エ」と発音する。
   a [a] 舌を下の歯の裏側に押し当て、リンゴを丸ごとかじる場合のように口を大きく開けて「ア」と発音する。
  • 混成母音(前舌円唇)
   y [y] [i]を発音し、舌を動かさないようにして唇だけを丸める
   ø [ø] 狭い「エ」の口の開きと下の位置のままで強く唇を丸めて発音する
   œ [œ] 広い「エ」の口の開きと下の位置のままで唇を丸めて発音する
  • 後舌母音
   [u] 唇を強く丸めて前に突き出し舌を後ろに引いて「ウ」と発音する
   [o] 狭い「オ」。唇を強く丸めて前に突き出し[u]の口の開きから少し開いて「オ」と発音する
   [ɔ] 広い「オ」。[o]よりもさらに口を開いて「オ」と発音する(オとアの中間)
   [ɑ] 口を大きく開き舌を後ろに引いて「ア」と発音する(現在は[a]と区別しない)
  • 曖昧母音
   [ə] 口の開きは中程度西舌も口腔の中ほどに置き、口を緩ませて「ウ」と発音する
  • 鼻母音
   [ɑ̃] 「ア」の鼻母音。[ɑ]と同じ口の構えで息を鼻に抜いて発音する
   [ɛ̃] 広い「エ」の鼻母音
   [ɔ̃] 「オ」の鼻母音
   [œ̃] 現在フランス語では[ɛ̃]で代用する

24.2 半母音

 常に前後に母音を伴い母音と共に1つの音節を作るものを半母音と呼ぶ。

   [j] 短い[i]で「ィヤ(・ユ・ヨ」」に近い。
   [w] 短い[u]。
   [ɥ] 短い[y]。「ユィ」に近い。

24.3 子音

   [p] 日本語のパ行と同じ
   [b] 日本語のバ行と同じ
   [t] 基本日本語のタ行と同じ。ただし下の先端を押し当てる位置が前寄り
   [d] 日本語のダ行と同じ。[t]と同じ舌の位置
   [k] 「カ」「ギャ」のいずれでもよい
   [g] 「ガ」「ギャ」のいずれでもよい
   [f] 「フ」
   [v] 「ヴ」
   [s] 日本語のサ行と同じ
   [z] 日本語のザ行と同じ
   [ʃ] 「シャ」と同じ
   [ʒ] 日本語の「ジャ」において下の先端が上の歯茎の裏側に接触しないようにする
   [m] 日本語のマ行と同じ
   [n] 日本語のナ行と同じ
   [ɲ] 「ニュ」でよい
   [l] 英語のlと同じ。下の先端を上の歯の裏側に当てて前に倒して発音する。
   [r] 「が」を発音する場所よりやや後ろの下と上顎に狭めを作り、その隙間を呼気がこすれて出る音

24.4 綴り字の読み方

  (a) 短母音字 a 「ア」と発音する。英語のように「エイ」とは発音しない。
  é, è, ê 「エ」と発音:éは狭い「エ」。è, êは広い「エ」。
       e 状況に応じて変化する:

 ①次に子音字が1つあるときは[ə]

  または発音しない。語頭では[ə]と発音

  する

 ②次に子音字が2つあるときは[ɛ]と発音

  する。接頭辞では[ə]と発音する場合が

  ある

 ③語末では発音しない。ただし

  je,leのように1音節の語末では[ə]と

  発音する。
  i î 常に「イ」と発音する。「アイ」と読むことは無い。
  o ô 「オ」と読む。oは[ɔ], ôは[o]と発音する。
  u û 常に[y]と発音する。英語のように「ア」と発音することは無い。
  y 「イ」と発音する。
  (b) 複母音字 ai ei 「エ」と発音する。普通は広い[ɛ]。
  au eau 狭い「オ」[o]と発音する。
  ou 「ウ」[u]と発音する。
  oi 「ワ」と発音する。
  eu œ 語末では[ø]、語中では[œ]と発音する。
  (c) 鼻母音を表す綴り字 an am en em すべて[ɑ̃]と発音する

 E.g. banque [bɑ̃k]

ただし直後に更にm,nが来ると鼻母音にならない。

 E.g.ennemi [ɛnəmi]
  in im

ain aim

yn ym
すべて[ɛ̃]と発音する。

 E.g. lapin [lapɛ̃]
  on om [ɔ̃]と発音する。

 E.g. long [lɔ̃]
  un um [ɛ̃]([œ̃])と発音する E.g. chacun [ʃakɛ̃]
  (d)      -il, -ill 半母音の[j]を表す E.g. travail[travaj]
  (e) 子母音 b 基本「ブ」。ただしc,s,tの前のみ「プ」

 E.g. absent [apsɑ̃]
  c e,i,yの前で「ス」、それ以外は「ク」

 E.g. centre [sɑ̃tr]
  ç 「ス」

 E.g. leçon [ləsɔ̃]
  g e,i,yの前で「ジュ」、それ以外は「グ」

 E.g. page [paʒ]
  gu 「グ」。gui, gueはそれぞれ「ギ」「グ」

 E.g. guide [gid]
  h 発音しない
  p 「プ」。ただし稀に無音

 E.g. compte [kɔ̃te]
  q,qu 「ク」。qua, queは「カ」「ク」

 E.g. cinq [sɛ̃k]
  s 前後を母音字に挟まれたときは「ズ」、それ以外は「ス」

 E.g. raison [rɛzɔ̃]
  ti 「ティ」「スィ」の2パターン

 E.g. partie [parti] patience [pasjɑ̃s]
  x ex+母音字のみ「グズ」、それ以外は「クス」。数字では「ス」

  E.g. exemple [ɛgzɑ̃pl] expliquer [ɛksprike]

  six [sis]
  (f) 語末の子音字 語末は基本発音しないものの、c,f,l,rはしばしば発音する

 E.g. chef [ʃɛf]
  (g) 複子音字  
  ch 「シュ」。ただしギリシア語源の場合は「ク」

 E.g. château [ʃato]
  ph 「フ」

 E.g. photo [fɔto]
  gn 「ニュ」

 E.g. montagne [mɔ̃taɲ]
  rh th hは無視してr,tのみ発音

 E.g. rhume[rym]

24.5 リズムとアクセント

 フランス語には強い音の強弱は無い。最後のリズム・グループにアクセントを置く。

24.6 母音の長短

 フランス語の母音は短く鋭い。ただし[r][ʒ][z][v][vr][j]の前でアクセントのある母音は長くなる。

24.7 リエゾン

 1つ目の単語の最後が発音しない子音字でその次の単語が母音または無音のhから始まるとき、1つ目の単語の最後の子音字を発音する現象をリエゾンという。
  E.g. les arbres

24.8 エリジヨン

 1つ目の単語が母音字で終わっていてその次の単語が母音または無音のhから始まるとき、1つ目の単語の最後の母音字を省略してアポストロフィを打つ。これをエリジヨンという。以下の単語でのみ発生する:
  C.f. ce, de ,le, la, je, ne, que, me, te, se, lorsque, puisque, quoique, jusque, si(*il, ilsの前のみ)

24.9 アンシェヌマン

 1つ目の単語が発音する子音字で終わっていてその次の単語が母音または無音のhから始まるとき、1つ目の最後の子音字を2つ目の単語の頭の音節に入れて発音する。
  E.g. par avion [pa-ra-vjɔ̃]

24.10 開音節・閉音節

 母音で終わる音節を開音節、子音で終わる音節を閉音節といい、フランス語では開音節が基本である。

   (a) 母音字に挟まれた子音字は次の音節に入る。

 E.g. a/mi ma/da/me
   (b) 連続する子音字は間で区切る。ただし複子音字ch,ph,rh,th,gnは

間で区切らない。<子音字+l,r>も切らない。

 E.g. par/fum des/sert dan/ser  té/lé/pho/ne  mé/tro
   (c) 連続する母音字は間で区切る。ただし複母音字は間で区切らない。

 E.g. a/é/ro/port  mai/son
   (d) は半母音を表すので間で区切らない。

 E.g. mi/nuit
   (e) 母音に隣接する-eは独立した音節をつくらない。

 E.g. bour/geois

25. 綴り字記号と句読記号

25.1 綴り字記号

  accent aigu éのみに用い狭いエ[e]を表す。まれに[ɛ]を表す。
  accent grave à,è,ùに用いる。èは広い[ɛ]を表すという発音上の役割があるが、他は同音異義語を区別するために用いる。
  accent circonflexe â,ê,î,ô,ûに用いる。âは[ɑ]と発音しa[a]と区別しôは[o]と発音しo[ɔ]と区別する。

それ以外は焼失した綴り字があることを示す歴史的役割を表すのみ。
  cédille çのみに用い[s]と発音することを表す。
  tréma ï,ü,ëに用いる。前後の母音と独立して発音することを表す。
  apostrophe エリジヨンして元の母音字が省略されたことを表す。
  trait d’union 英語のハイフンに相当:

 ・複合語であることを示す

 ・倒置した守護代名詞と動詞を結ぶ

 ・数詞で1の位と10の位を結ぶ

 ・行末で単語を途中で切る

25.2 句読記号

25.2.1 point(.)

 平叙文の文末を示す以外に2つの場合に用いる:

  • 省略記号:M., etc.など
  • 大きな数字の3桁ごとの位取り:2.457.300

25.2.2 virgule(,)

  • 主節と従属節、主節と同格節とを区切る

    E.g. Paris, la capitale de France…

  • 文頭に置かれた状況補語・副詞・代名詞と文とを区切る
  • 文中に挿入された語句の前後を区切る

E.g. Notre pays, déclara le Premier ministre, fait face à un danger grave.

  • 列挙された語句を区切る:Il a crié, pleuré et s’est effondré.
  • et, ou, ni以外の等位接続詞の前に打つ
  • 小数点
25.2.3 point-virgule(;)

 pointほど大きくない文の区切りを示す。
   E.g. Les vérités scientifiques dérivent d’un petit nombre de propositions évidentes par une chaîne de raisonnements impeccable ; elles s’imposent non seulement à nous, mais à la nature elle-même.

25.2.4 deux-points(:)
  • 次に説明・例示・敷衍が続くことを表す。
  • 導入節と直接話法とを区切る(導入節が直接話法の後にくる場合はvirguleを打つのが普通)
25.2.5 その他の記号
  • point d’interrogation(?):疑問符
  • point d’exclamation(!):感嘆符
  • guillemets(« »):引用符。直接話法や注意を惹きたい語句や通常の意味とは異なる意味で用いる語をくくる
  • tiret(―):

 (a)対話で話し手が交代するとき。このとき引用符は用いない
 (b)文中に補足的な説明の語句を挿入するとき
   E.g. Ce qu’on vient de dire du language – des signes – vaut aussi pour les valeurs, les images de base, les symbols qui constituent le fonds culturel d’un peuple.
 ※フランス語では感嘆符・疑問符・引用符及びdeux-points, point-virguleと文の間にスペースを空ける

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