- 1.今日のポイント
- 3. ニュース(1):原子力発電は復活するのか
- 4. ニュース(2):中国が洪水で崩壊する日
- 5. ニュース(3):キューバは「エマージング・マーケット」になれるのか
- 6. ニュース(4):電力会社の終焉
1.今日のポイント
●【フランス】原発が復活する可能性
●【中国】洪水に関する中央委員会を開催
●【キューバ】米ドル為替手数料を撤廃
●【日本】電力会社が賠償費用の積み立て金額を申請
2. マーケット指標
指数 | 前日終値 | 増減値 | 増減率 | 日付 |
---|---|---|---|---|
日本 | ||||
日経平均 | 22,696.42 |
▲73.94 |
▲0.325% |
17日終値 |
TOPIX | 1,573.85 |
▲5.21 |
▲0.33% |
17日終値 |
JASDAQ | 162.58 |
0.09 |
0.06% |
17日終値 |
東証マザーズ | 985.06 |
▲15.88 |
▲1.59% |
17日終値 |
日本国債10年物 | 0.019 |
0.005 |
35.71% |
17日終値 |
米国 | ||||
ダウ平均 | 26,671.95 |
▲62.76 |
▲0.235% |
17日終値 |
S&P500 | 3,224.73 |
9.16 |
0.284% |
17日終値 |
NASDAQ | 10,503.19 |
29.36 |
0.28% |
17日終値 |
SOX指数 | 2,068.99 |
13.07 |
0.634% |
17日終値 |
米国債10年物 | 0.623 |
0.005 |
0.75% |
17日終値 |
欧州・アジア | ||||
英FTSE100 | 6,290.3 |
39.6 |
0.632% |
17日終値 |
独DAX | 12,919.61 |
44.64 |
0.346% |
17日終値 |
上海総合指数 | 3,214.13 |
4.03 |
0.125% |
17日終値 |
印SENSEX30 | 37,020.14 |
548.46 |
1.49% |
17日終値 |
外国為替 | ||||
USDJPY | 107.00 |
▲0.27 |
▲0.25% |
17日終値 |
EURJPY | 122.28 |
0.18 |
0.15% |
17日終値 |
EURUSD | 1.1431 |
0.0048 |
0.42% |
17日終値 |
コモディティ・その他 | ||||
原油先物(WTI) | 40.59 |
▲0.16 |
▲0.39% |
17日終値 |
原油先物(Brent) | 43.12 |
▲0.25 |
▲0.58% |
17日終値 |
金先物(COMEX) | 1,812.10 |
11.80 |
0.66% |
17日終値 |
銅先物(COMEX) | 2.9025 |
0.0010 |
0.03% |
17日終値 |
BTCJPY(bitFlyer) | 982,410 |
910 |
0.09% |
18日 08:13:12 |
3. ニュース(1):原子力発電は復活するのか
(1) 知っておきたいこと
フランスの原発依存度の高さは広く知られている。しかしマクロン大統領は2035年までに依存度を50%にまで下げることを決定しているのだという*1。
(図表1 フランスにある原子力発電所)
(出典:日本原子力研究開発機構)
とはいえ、フランスは他方でトタルを中心に天然ガスの生産を増大させることを企図しているのである*2。
エネルギー・ポートフォリオを分散化しているのだと言えば聞こえは良いのだが、そんなに簡単なものだろうか。フランスはそのウランの供給源であるニジェールにおいて不気味に沈黙を貫いているのだ*3。推測に過ぎないのだが、フランスが本心で狙っているのは天然ガスなのではないか。
4. ニュース(2):中国が洪水で崩壊する日
(1) 知っておきたいこと
(図表2 2007年当時の洪水時における被害)
(出典:United States Department of Agriculture*5)
(図表3 中国におけるトウモロコシの生産地域)
[
(出典:アジア経済研究所*6)
こうした被害地域は農作物の生産地と合致していることは注目に値する。すなわち食糧を支えるために、中国は米国との通商合意を行うことが重要になってくるのである。
(2) まとめ
- 中国の洪水被害は深刻である
- 中国は食糧を確保するためにも米国との関係を見直さざるを得ない蓋然性が高まる
5. ニュース(3):キューバは「エマージング・マーケット」になれるのか
(1) 知っておきたいこと
この手数料は2004年に為替のレート固定を維持すべく設定してきたのだという。キューバはタバコや粗糖、ニッケルを主な輸出物としているのだが、それらは米ドルでの取引が当たり前である。したがって今回の手数料撤廃が追い風になる。しかし裏返しに言えば、これは実質的にキューバペソ安米ドル高への誘導となっている点にも留意したい。すなわちキューバへの投資がしやすくなるということである。
キューバは未だに社会主義を維持しており、証券取引所も存在しない。とはいえキューバでも金融資本主義が浸透し始めているのである。といってももちろん株式が流行っている訳ではない。仮想通貨がである*7。
それだけではない。キューバは租税回避地(タックス・ヘイブン)として機能してきた面も存在するのである*8。キューバは医療面でも先駆的な国家である。ディアスカネル大統領の下での経済改革に注目していきたい。
6. ニュース(4):電力会社の終焉
*1:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/nuclear.php参照。
*2:たとえばhttps://www.naturalgasworld.com/total-seeks-sale-at-north-sea-gas-pipe-80509参照。
*3:https://www.liberation.fr/debats/2020/06/25/face-a-la-politique-repressive-au-niger-le-silence-coupable-de-la-france_1792147参照。
*4:https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/chinas-wuhan-declares-red-alert-as-floods-disrupt-supply-chains参照。
*5:https://ipad.fas.usda.gov/highlights/2007/07/China_FLood_Huai_July2007/参照。
*6:https://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Download/Report/2009/pdf/2009_407_ch6.pdf参照。
*7:https://jp.reuters.com/article/cuba-cryptocurrency-idJPKBN1W30IF参照。
*8:https://translatingcuba.com/cuba-a-tax-haven-for-the-untouchables-jeovany-jimenez-vega/参照。