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一流の大人(ビジネスマン、政治家、リーダー…)として知っておきたい、教養・社会動向を意外なところから取り上げ学ぶことで“気付く力”を伸ばすブログです。

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今日のニュース(2020年7月10日)

1. マーケット指標

※今日は省略

2.今日のポイント

●【プライバシー】英豪政府が顔認証技術企業を合同調査する予定
●【昆虫食】コロンビアで珍重される蟻(アリ)
●【シリア】化学兵器関係施設を化学兵器禁止機関に申告する勧告を受ける
●【日本】外貨保険を巡り相談が相次ぐ

3. ニュース(1):英豪政府が顔認証技術企業を合同調査へ

thehill.com

(1) 知っておくべきこと

  • 英豪政府が各国の情報保護法(英:Data Protection Act/ 豪:the Australian Privacy Act)に基づき合同でClearview AIを調査する
  • 同社がインターネット上で数十億の写真データをスクレイピングしていることを受けたもの

 わが国でもJRの自動販売機で顔認証を行ってマーケティングに活かすという事例があるが、中国ではこうした認証が社会に実装されている*1。今回の事例がそれに関係するとは言えないが、欧州連合EU)のデータ管理をはじめデータの利用は厳しくなっている。わが国でもこれに追随してデータ管理法制が厳格化していくだろうか。

(2) まとめ

  • グローバルでデータ利用は厳格化一辺倒
  • 日本はデータの商用利用について相対的に緩い

4. ニュース(2):アリは“健康食”たりえるのか?

www.bbc.com

(1) 知っておくべきこと

  • コロンビアでは蟻(あり)がキャビア並みの価格で取引される
  • 女王アリの四肢や羽をもいだ腹が希少である

 芋虫や甲虫を常食する文化は東南アジアやアフリカに数多くみられる。それだけではなく、国連(UN)などが昆虫食の導入を本格視している。たとえばFAOは食用虫(edible insects)についてこのような試みを行ってきている:

Since 2003, FAO has been working on topics pertaining to edible insects in many countries worldwide. FAO’s contributions cover the following thematic areas:

  • the generation and sharing of knowledge through publications, expert meetings and a web portal on edible insects;
  • awareness-raising on the role of insects through media collaboration (e.g. newspapers, magazines and TV);
  • the provision of support to member countries through field projects (e.g. the Laos Technical Cooperation Project);
  • networking and multidisciplinary interactions (e.g. stakeholders working with nutrition, feed and legislation-related issues) with various sectors within and outside FAO

 ではどれだけ栄養価が高いのか。昆虫食の有用性を見てみよう。たとえば蟻の栄養素はこうなっているという*2

アミノ酸(g/100g) 微量元素 (mg/kg)
アスパラギン酸   3.194 銅     17.6
セリン       1.899 鉄    386.4
グリシン       3.862 マンガン 360.2
シスチン      0.247 蛋白質  53.02
メチオニン     0.098 亜鉛   138.4
ロイシン       3.486 カルシウム 0.76
フェニールアラニン 1.662
ヒスジニン     0.984
プロリン      3.322
スレオニン     1.804
グルタミン     5.053
ラニン       4.212
バリン       2.530
イソロイシン    2.660
チロシン      1.384
リジン       2.176
アルギニン     2.127
トリプトファン   0.671

 栄養分のみを並べられるとなかなかわかりづらいが、アミノ酸が多様でたんぱく源として有用であると判断できるのだ。
 また漢方薬としてこのような効能があると言われている*3

  • リウマチ:リウマチは、外部から進入した異物を攻撃する免疫システムが狂い、異物でなく自分の身体を攻撃してしまうために起こります。アリは、この免疫力の調整を行い、リウマチを治す作用があります。
  • 鎮痛作用:リウマチの治療に用いられるホルモン剤ステロイド剤」に匹敵する効果があると言われています。リウマチだけでなく、慢性の関節の痛みや腰痛にも効果があります。
  • 慢性肝炎:肝炎は免疫の調整が異常となって発病します。アリには免疫を調整する作用があり、肝炎にも効果があります。
  • 老化防止:アリはフェロモン(動物が異性をひきつけたり、危険を知らせたりする物質)を複雑な社会での通信手段に使用しています。このフェロモンが、老化防止に効果があるといわれています

 単に栄養源というだけでなく薬としても意味があると言えるのである。

(図表 昆虫食関係ベンチャーのカオスマップ2019年版)
f:id:suguru_125:20200710155218j:plain(出典:BUGS GROOVE*4

(2) まとめ

5. ニュース(3):シリアと化学兵器北朝鮮

mainichi.jp

(1) 知っておくべきこと

  • シリアが未申告の猛毒サリンなどの化学兵器保有し2017年3月に使用したとの報告書を受けて化学兵器禁止機関(OPCW)は同国へ保有する同兵器や関連物資、製造・備蓄施設などを90日以内にOPCWに申告するよう求めた
  • その攻撃に直接的に関連があるとされた中部ハマなど2か所の空軍基地を年2回査察することも決めた

 ブッシュ(子)米政権時代のイラク戦争を例に出すまでもなく、ABC兵器(核・生物・化学兵器)は世界を動かすに値するものであることを想起されたい。こうした中でシリアの化学兵器製造には北朝鮮が関与していると疑われている*5。米国が化学兵器を絡めて北朝鮮を非難するようになった場合には、過去の論考とは異なり事情が変わる可能性があることをここでは指摘しておきたい。

(2) まとめ

  • 大量破壊兵器、とくに化学兵器はグローバルで深刻な問題となり得る
  • 北朝鮮問題とこの問題が絡み始めたら事態が変わったと受け止めるべきである

6. ニュース(4):外貨建て保険

www.asahi.com

(1) 知っておくべきこと

  • 外貨建て保険の契約を巡る相談がNPOに相次ぎ、2013年から2018年で5倍にまで増大している
  • 多くが高齢者で、為替変動リスクや手数料をよく分かっておらず、またリスク減が不明瞭であることが多いという

 投資信託の中にもデリバティブを複雑に組み込むことで何がリスクなのかが不明瞭である中でそうした商品組成に係る手間の分だけ手数料が多いものがあると聞いたことがある。実際、親から相続した金融商品で、米国などのREITに投資しつつ為替差損益をコントロールすべく通貨オプション(しかもエキゾチック)を組み込んだものがあって、いつ処分すべきか悩んでいるというものがあった。
 他方で金融機関にいた身としては、どうやったって購入者が不当だと言ってしまえばすべて金融機関が悪くなってしまうという弱い立場にあることも事実であると感じている(諸悪の根源は売上の計画を立ててノルマを支店に与える内部管理部署だったりするという話も割とよく聞くが)。
 契約してしまった以上、精神的負担を減らすために可能な限り即座に解約した方が良い。売り手と買い手の双方の利益のためにも、そもそも複雑なもの、自分でよく分からないものは買うべきではない。

(2) まとめ

  • 自分がよく分からないリスクの金融商品は買わないこと
  • そうした消費者のきっぱりとした態度が業界自体の自助努力と絡まることで変わっていく
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